【RIZIN KOREA】佐藤将光とキム・スーチョルが13年ぶりの再戦。Black Combat推薦 大原樹理はDEEP代表
【写真】韓国人記者から、「韓国では日本にはジャンケンでも負けるなと言われますが」という発言が聞かれた。友好をアピールするリング外で、今も記者からこのような質問が出ることに驚かされる(C)FINAL FLASH
16日(水・現地時間)、韓国はインチョンのパラダイスシティにおいて、5月31日(土)に同地で開催されるRIZIN韓国大会の対戦カード発表会見が行われた。
Text by Manabu Takashima
RIZINにとってアゼルバイジャンに続く海外での興行は北東アジア初のIRとして知られるパラダイスシティで実現する。同会見は国内と同様に日本語による進行に、韓国語の通訳が続くという流れで実施された。
まず登壇した榊原信行CEOの概要発表のなかで観客席は2000席で、チケット料金は20万、10万、5万円の3種。日本からツアーは組まれないがチケットは購入ができること、韓国国内で韓国語により配信を目指しているということが明らかとなった。
ここで出場選手がステージに──日本から佐藤将光、中原由貴、武田光司、宇佐美正パトリック、宇佐美秀メイソン、ケイト・ロータス、井上聖矢、金太郎、大原樹理。韓国勢はキ・ウォンビン、シン・ユリ、キム・スーチョル、キム・シウォン、ソン・ヨンジェ、ジョ・サンへ、ヤン・ジヨンらが席に着いた。
ここから試合カードの発表となり、ライト級王者ホベルト・サトシ・ソウザはキ・ウォンビンと。さらにキム・スーチョル✕佐藤将光のバンタム級戦、ライト級の大原樹里✕ジョニー・ケースというマッチアップが上位3カードとなっている。
サトシと戦うキ・ウォンビンは元Gladiatorライト級王者でRoad to UFCベテラン、コリアンゾンビ推薦ということも紹介されている。キ・ウォンビンに倣うように韓国勢ではキム・スーチョルがRoad FC推薦、DEEPとBlack Combatのパートナーシップが解消されたことで今後が注目される大原は、ライト級王者ということもりBlack Combat推薦という肩書をもってインチョン大会への出場となる。
その大原は韓国語でまず挨拶をし「日本のMMAファンの皆さん、お久しぶりです。DEEPから来ました大原樹理です。宜しくお願いします。ジョニー・ケース選手、凄く強い選手ですけど負けたくないという意地もありますので、バチバチの殴り合いをして倒します」と抱負を語った。
佐藤将光は「キム・スーチョルとやるなら、このタイミング。この機会を作ってくれたRIZIN、Road FCのジョン代表ありがとうございます。彼とは10年以上前に戦っていて、僕は4RにTKO負けしています。あの頃は僕も彼も何者でもない、いちファイターだったけど。お互いキャリアを重ねて、僕はパンクラス、修斗、ONEからRIZINにきて、彼はRoad FC、ONEからRIZIN。お互いの信じた道を突き進んでいって、ここでまた交わえることを感謝して、その気持ちをぶつけたいと思います」と約13年ぶりの再戦に掛ける想いを話した。
またサトシはリモートで参加し「嬉しいです。絶対にRIZINの名前を守りたい」という言葉を寄せている。
なお会見中に榊原CEOはキックではイ・ヨンボックMAX FC代表、MMAではパク・ホジュンAngel’s FC代表、ジョン・チャンソンZFN代表、Black Combatのブラック代表、Road FCジョン・ムンホン代表、さらにDEEPの佐伯茂代表への感謝の意を表し、「いつもは競争相手だけど、日本と韓国が海を越えて、多くの人にMMAという競技を見てもらうために一つになれたこと皆さんに、もう一度改めて感謝したいです」という言葉が聞かれた。
この他、発表されたMMAマッチは以下の通り。
ライト級=キム・シウォン(コリアンゾンビ推薦)✕宇佐美正パトリック
女子スーパーアトム級=シン・ユリ✕ケイト・ロータス
フェザー級=ソン・ヨンジェ(コリアンゾンビ推薦)✕中原由貴
バンタム級=ヤン・ジヨン(Road FC推薦)✕金太郎
フェザー級=ジ・ヒョクミン(Black Combat推薦)✕武田光司
63キロ契約=クォン・ヨンチョル✕三浦宏太
この他キックで、カン・ボムジュン✕井上聖矢の62キロ契約戦とジョ・サンヘ✕宇佐美秀メイソンの67.5キロ契約の2試合が決まり、計11試合となっている。