【Pancrase294】パンクラス初陣で井上雄策をKO、トム・サントス 「あの敗北があったから、今日がある」
【写真】トム・サントス、パンクラス・ライト級戦線に強力なブラジル人が加わった (C)PANCRASE
11日(日)、東京都江東区の新木場スタジオコーストで開催されたPancrase294のメインで、井上雄策を的確な打撃で倒しパンクラス初陣を見事なKO勝ちで終えたトム・サントス。
昨年はHEATからRoad FCで活躍し、後者で100万ドル争奪ライト級トーナメントに出場。予選、1回戦と勝利しロードFC最短KO記録も打ち立てたが、惜しくも準々決勝で涙を飲んだ。
仕切り直しの一戦で大きなインパクトを残したサントスの話を試合終了直後に訊いた。
──素晴らしいKO勝ちでした。今の気持ちを教えてください。
「今日の勝ち方は本当に良かった。凄く満足できる結果だよ。これまでチャンピオンになるためにずっと練習をしてきて、その一歩を踏み出せたのでこれからも頑張るよ」
──パンチが当たっても、倒すために物凄く冷静に戦い攻め急ぐこともなかったように見えました。
「確かに今日は冷静に戦うことができたと思う。そのために集中して練習してきたので、KO勝ちという結果につなげることができた。寝技も十分に準備をしてきたのでグラウンドでも戦うつもりだったんだ。ただ、戦っている最中にこれはKOできると思い、そのままスタンドで戦い続けた」
──ロードFCの100万ドル・トーナメントに出場し、高額の賞金獲得を目指していましたが、昨年11月にホニ・トーレスに敗れ夢は叶いませんでした。
あの敗北から、如何に立て直してきたのでしょうか。
「ホニ・トーレスに敗れるまで、5年間負け知らずだったんだ。あの負けは力不足ではなく、ゲームプランが出来上がっていなかった。その結果があの敗北だった。
だらこそ、あの試合で学ぶことはとても多かった。あの敗北があったから、今日の勝利があると思っている」
──師匠であるダニロ・ザノリニがブラジルに帰国中のなかパンクラスデビュー戦を迎えました。
「これまで日本や韓国の試合では常にダニロがコーナーにいてくれた。今回はダニロがいなかったけど、しっかりとダニロの教えを守って戦わないといけないという使命感を持って戦った。今日はダニロためにも勝てて嬉しい」
──では、改めて今後の活躍を期待しています。
「これからどんな大会にも出向いてチャンピオンになりたいと思っている。そのためにもパンクラスのチャンピオンになりたいし、そのためにもしっかりと練習して次の試合に挑みたいと思う。オブリガード」