【PJJC2018】ルースター級 なるか日本人ファイナル=芝本幸司×橋本知之
【写真】パン柔術で日本人同士の決勝戦は実現するか(C)MMAPLANET
8日(木・現地時間)から11日(日・同)にかけて、カリフォルニア州アーヴァインのブレン・イベントセンターにてIBJJF主催のブラジリアン柔術パン選手権が行われる。世界選手権への前哨戦とも言えるこの大会のプレビュー第1回は、ルースター級の見所を紹介したい。
今回この最軽量級には、ブルーノ・マルファシーニとカイオ・テハの二大巨頭を初めとする、いわゆる世界の超強豪選手の名前が見当たらない。その結果、別ブロックに別れた芝本幸司(トライフォース)と橋本知之(ブラザCTA)の二人による、日本人同士の決勝戦が俄然現実味を帯びてくる。
芝本は、ヒザの怪我により昨年の本大会と世界柔術を無念の欠場。その後9月のアジア選手権決勝にて橋本との頂上決戦に挑み、スイープを返して取った上のポジションをキープしきって勝利し、鮮やかな復活を遂げた。
その後、芝本は前年度王者として1月のヨーロピアンに参戦。一回戦で一本勝ちを収めた後に、準決勝で新星イアゴ・ガマと対戦した。お互い譲らない攻防が続いたが、最初にガマに上を選択させたことで献上したアドバンテージ1つが響き、惜敗を喫してしまった。そのガマも不出場の今回、シードで準決勝進出がすでに決定している芝本は、優勝を世界制覇のための絶対条件と自らに課していることだろう。
対する昨年の世界3位、橋本の方は一回戦から登場。対戦相手のジョアオ・オリヴェイラ(ソウルファイターズ)は、14年の本大会準決勝にて芝本にチョークで一本勝ちし、そのまま優勝を果たしている選手。その後は目立った活躍はないものの、怖い存在といえるだろう。
ここを橋本が突破すると、準決勝で当たるのは芝本と並ぶシード選手で、昨年の準優勝者ルーカス・ピニェーロ(AMBJJ)だ。この選手は一昨年のパン大会でも芝本をアドバンテージ差で倒している。
さらに決勝こそ敗れたもののマイキー・ムスメシからパスを奪ってみせたピニェーロは、まぎれもなく世界レベルの強豪の一人。橋本がピニェーロという難敵を下し、芝本と日本・アジア頂上対決が今一度パンの舞台で見られることを期待したい。