【ACB82】ACBブラジル大会で、4度のムンジアルWクラウン=ホドウフォ・ヴィエイラ見参
【写真】着実にMMAファイターとして成長を遂げているホドウフォが、3戦目でどのようなファイトを見せるのか(C)MMAPLANET
9日(金・現地時間)、ACBにとって2度目のブラジル大会となるACB82「Silva vs Kolobegov」がサンパウロのジナーシオ・ド・エブライカで開催される。
元UFCファイターのチアゴ・シウバが、ACB5戦目でミハイル・コロベゴフを母国で迎え撃つ一戦を始め、全16試合のロングイベントにはそのシウバを始め、ダニエル・サラフィアンという元UFCファイター、パンクラスで北岡悟に敗れたレオナルド・マフラ、今も柔術と二足の草鞋を履く──昨年のムンジアル・ライトフェザー級3位のアリ・ファリアスらが出場している。
上位カード以外はブラジル勢同士の対戦が多く見られる今大会で、ひと際注目されるのがホドウフォ・ヴィエイラのACBデビュー、MMA3戦目だ。2011年から4年連続でムンジアル・ダブルクラウン(階級別と無差別級)を果たしたブラジリアン柔術界の巨人は、昨年2月にArzalet FGC01でMMA初戦を戦いキルギスのダニヤル・ザリルベック・ウルルを2分27秒でRNCに仕留めている。
2戦目は8月のShooto Brazilで、キャリア2勝3敗のファグネウ・ハクシャウと対戦。ここでホドウフォは序盤からテイクダウンに手こずり、初回は寝技に持ち込めないというMMAの洗礼を浴びる。2Rになってハイキックにダブルレッグを合わせた際どいタイミングでテイクダウンに成功も、スクランブルでギロチンに失敗。直後に素晴らしい流れで腕十字を仕掛けたが、これもハクシャウという無名ファイターに逃げられてしまった。
3Rにもマウントを奪取もケージを蹴られて返されるなど、柔術時代には見られないシーンに何度も出くわしたホドウフォ。それでも3Rの間、打撃戦で精神的にも肉体的にも削られることなく、最後はテイクダウンからマウント奪取、勢いのあるパウンドを落として肩固めで一本勝ちを手にしている。
トータルで14分57秒かかった2戦目でホドウフォは、大きくMMAファイターとして成長したといえるだろう。今大会でホドウフォが対戦するのは今も珍しいルクセンブルク人のアレクサンダー・ノイファングなる選手だ。キャリアは3勝2敗でベルギーとドイツでキャリアを積んでいるノイファング。ドイツのマトリックスBJJ所属の黒帯柔術家で、MMAでも引き込みを見せるなど組み技主体で、一瞬のヒザ十字で一本勝ちを収めるなどしている。
とはいっても、打撃で圧力を掛けることができなければ、ノイファングは得意分野で世界の最高峰を相対することになるのだから、ホドウフォにとって分のある試合となるだろう。そんなノイファング相手だけに、柔術以外の要素の試し切りをホドウフォが実戦で見せるのか。その辺りが気になるところだ。
■ ACB82対戦カード
<ミドル級/5分5R>
チアゴ・シウバ(ブラジル)
ミハイル・コロベゴフ(ロシア)
<ミドル級/5分3R>
カーロス・エドゥアルド(ブラジル)
ダニエル・サラフィアン(ブラジル)
<バンタム級/5分3R>
マテウス・マトス(ブラジル)
ナシュコ・ガラエフ(ロシア)
<ミドル級/5分3R>
ホドウフォ・ヴィエイラ(ブラジル)
アレクサンダー・ノイファング(ルクセンブルク)
<フェザー級/5分3R>
オターヴィオ・ドス・サントス(ブラジル)
マルコ・ドス・サントス(ブラジル)
<ライト級/5分3R>
エルデソン・パチスタ(ブラジル)
クリストフ・ギアゴ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ブレット・クーパー(米国)
アンドリ・サントス(ブラジル)
<バンタム級/5分3R>
アリ・ファリアス(ブラジル)
サイモン・オリヴェイラ(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
ヴァンデウ・オリヴェイラ(ブラジル)
レアンドロ・マフラ(ブラジル)
<フライ級/5分3R>
ジョゼ・マリア・トミ(ブラジル)
マイコン・シウヴァン(ブラジル)
<フライ級/5分3R>
アラン・ナシメント(ブラジル)
ダニーロ・アドレアニ(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
ホベウト・ネヴェス(ブラジル)
アジルソン・フェルナンデス(ブラジル)
<フライ級/5分3R>
チアゴ・ガイア(ブラジル)
ヴァンテウ・ペレイラJr(ブラジル)
<ミドル級/5分3R>
グレゴリー・ミリアード(アルバ)
アレッシャンドリ・ホフマン(ブラジル)
<フェザー級/5分3R>
アントニオ・カーロス・ヒベイロ(ブラジル)
ブレンド・ソウサ(ブラジル)
<ライト級/5分3R>
エメウソン・ヒオス(ブラジル)
ヴィニシウス・バルケタ(ブラジル)