【LFA199】200回イブ大会は、Tachi Palace で開催。メインにアリ・ファリアス出場。ホキットも注目!!
【写真】これでバンタム級で戦えていたのかという、バキバキなファリアス(C)LFA
10日(金・現地時間)、カリフォルニア州リムーアはタチパレス・カジノリゾートでLFA199「Farias vs Visconde」が開催される。タチパレスといえば古くは旧WECの旗揚げ戦、そしてPFC、さらにタチパレス・ファイトと四半世紀に渡り中央カリフォルニアのこの会場は、西海岸の#01フィーダーショーの拠点となってきた。
Text Manabu Takashima
規模の大きな北沢タウンホールといっても過言でないタチパレスは、LFAで解説を務めるギルバート・メレンデスとアラン・ジョーバーンの両者が、それぞれWEC09、Tachi Palace Fight08においてプロMMAデビューを果たしている会場でもある。カリフォルニアのMMAを歴史を創ってきた会場に、現代MMAの#01フィーダーショーであるLFAが200回イブ大会で初進出を果たす。そんなヒストリカル・ショーのメインでファリアスとビスコンジというブラジル人対決が組まれたのも、如何にもLFAらしい。ばかりかメインカード7試合中、米国人ファイターはヘビー級対決の4選手を含め8名しかいない。その他の出場選手はロシア、ブラジル、モンゴルから世界の最高峰を目指しLFAに辿り着いたようなファイターだ。
元々ファリアスはカザフスタンのサビット・ズサポフと対戦予定だったが、後者の負傷欠場で柔術世界王者とパンクレーション世界王者の対戦は流れた。結果、ヴィスコンジと相対することとなった。
2016年ムンジアル・ライトフェザー級王者(パウロ・ミヤオが禁止薬物使用による王座剥奪で、準優勝より繰り上げ)のファリアスはバンタム級でMMAキャリアを積んできたが、今回はフェザー級での参戦となる。そのバンタム級時代の2022年8月に田中路教をスプリットで下し、去年の5がつにはカルロス・ヴェラスを2-1で破り修斗ブラジル・バンタム級のベルトを巻いている。
当然組み力は強く、極め力もあるファリアスだが、田中やヴェラス戦のように競り合いになった時にポジションを奪取して勝ち切る勝負強さこそ、一番の長所といえるだろう。対する通算戦績14勝3敗で、14勝4敗のファリアスを上回る勝率を残すヴィスコンジも黒帯柔術家だ。
とはいえ、柔術力ではファリアス優位は動かない。相手の長所を上回る長所を持つファリアスだけに、あまりMMAを意識し過ぎずに柔術勝負で優位に試合を進めたい。パワフルかつ荒いパンチよりも、パワフルかつ正確な組み力でヴィスンコンジを逃さない戦い方ができれば、ファリアスの勝利は固い──が、果たして。
またコメインではタチパレスの程違いフレズノ大出身で、D1オールアメリカンレスラーでありながら、サンフランシスコ49ersに在籍経験(公式戦出場はない)があるなどスーパーアスリートのジョシュ・ホキットが、LFAデビューをジョン・ロペス相手に戦う一戦も気になる。
Bellatorと契約し、PFL傘下のサークルケージで2連勝を飾るも、ここでのLFA出場は何を意味するのか。単にPFLからフリーになったに過ぎないのか、それとも2025年のPFLには地殻変動が起こる予兆なのか。ただ単にホキットが世界最高峰を目指すためにキャリアの仕切り直しを狙うのか。その辺りも踏まえて、注目したい。
■視聴方法(予定)
1月11日(土・日本時間)
午後12時00分~UFC FIGHT PASS
■ LFA199メイン対戦カード
<フェザー級/5分3R>
アリ・ファリアス(ブラジル)
エリッキ・ヴィスコンジ(ブラジル)
<ヘビー級/5分3R>
ジョシュ・ホキット(米国)
ジョン・ロペス(米国)
<フェザー級/5分3R>
ハファエル・ド・ナシメント(ブラジル)
ブランドン・アルトモア(米国)
<160ポンド契約/5分3R>
エンフトル・バヤルツォグト(モンゴル)
ショフコル・チュルチャエフ(ロシア)
<ミドル級/5分3R>
サイード・マゴメド・アブドルガジエフ(ロシア)
テオ・ヘイグ(米国)
<ヘビー級/5分3R>
ラリー・ゴンザレス(米国)
ビリー・レイ・ヴァルデス(米国)
<ライト級/5分3R>
シェルド・ストルーブル(米国)
エドモンド・クワン(米国)