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【ONE FF116】箕輪ひろば戦。イ・スンチョル「色々な技を用意し、セコンドの指示に従って技を出します」

【写真】言葉は大人しい。でも、自信はしっかりとある (C)MMAPLANET

18日(金・同)にタイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE FF116で、韓国のイ・スンチョルが箕輪ひろばと対戦する。
text by Manabu Takashima

(C)ONE

母国ではほぼ試合が組まれることがないストロー級。

イ・スンチョルは日韓フライ級で7勝1敗という成績を残し、ONE FFへ。ハイドレーション有りの56キロは、イ・スンチョルにとって適正階級。ONE FFのリングで2連勝を達成し、今回は格上=箕輪ひろばに挑むこととなった。

好勝負間違いないとされるマッチアップで、イ・スンチョルは「見ている人に楽しんでもらえる試合をする」と宣言――も、「相手の嫌がる技を用意している」とその裏側を話した。


――GLADIATORで2連勝後、ONEに転じてONE FFで2連勝。そして今回は箕輪ひろば選手との対戦です。今の調子はいかがですか(※取材は8日に行われた)。

「調子はいつも通りです。減量が厳しくないので、そこは本当に変わりないです。ただ今回は箕輪選手という強い相手なので嬉しい反面、ちょっと不安もあります」

――ユニファイドのフライ級とONEのストロー級。体重は同じですが、計量方法が違います。何か変化はありますか。

「減量方法は全く変わっていないです。朝食を食べることもできていますし。ただ、ユニファイドのフライ級の時は相手が大きかったです。対してONEのストロー級だと相手が小さくなったと感じますね」

――ONE FFでもアグレッシブな試合を見せていましたが、過去2試合のパフォーマンスをどのように思っていますか。

「初戦はフィニッシュできたので良かったですが、2戦目はグラップリングのスクランブルが多くなったのでファンには面白くなかったでしょうね。これではボーナスが出ないなという気持ちでした。ファンは選手とは違っていて……それほど格闘技に詳しくないので、グラウンドになると退屈に感じます。ちょっと、そこが心配なので寝技になってもなるべくパウンドを使うように気を付けて、ファンが分かりやすい試合をしようと思っています」

――では、箕輪選手の戦い方はどのように思っていますか。

「グラップラーに近いファイトスタイルですね。ただ打撃が下手だからグラップリング主体だということでなく、打撃もできるけどグラップリングが好きだからああいう風に戦っているのだと思います」

――ストライカーにはグラップリング。グラップラーには打撃。そういう風に戦うと、自然とONEではグラップリング主体になったのだと思います。イ・スンチョル選手もどの局面でも戦える選手ですが、どのような対応をしようと考えていますか。

「自分も相手が嫌がる、対応しづらい攻めをすることを心がけています。相手が攻めづらくなるような動きをしようと。そのために練習をして色々な技を用意し、試合になるとセコンドの指示に従って技を出します。セコンドが打撃で行けと言うのか。それとも組んでいけというのか。大切なことは、どういう指示でも動けるようになっていることです」

――では箕輪選手の動きで、一番警戒するのはどこでしょうか。

(C)ONE

「やっぱりグラップリングですね。

打撃に関しては、箕輪選手も自信を持っているでしょうが、そこは対応できます。警戒しているのは、組み技ですね。この試合前までは箕輪選手の評価の方が高いと思いますが、試合後には逆転しているはずです。自分としては100パーセント勝てると思っています」

――日本でもイ・スンチョル選手を知っているファンは、この試合は好試合になると期待しています。そんな日本のファンにメッセージをお願いします。

「韓国でも自分は知名度がないです。それなのに日本のファンの皆さんが興味を持ってくれて感謝しています。挑戦者として、アグレッシブに攻めて面白い試合をすることを約束します」

■ONE FF116対戦カード

<ムエタイ112ポンド契約/3分3R>
アダム・ソー・ディチャパーン(マレーシア)
ナヒヤン・モハメッド(フランス)

<ムエタイ142ポンド契約/3分3R>
アンタル・カセム(ベラルーシ)
パンリット・ルーチャイオーマンサイワリー(タイ)

<ムエタイ130ポンド契約/3分3R>
トムヤンクン・パーコーポーンスリム(タイ)
ワチャラポン・シンマウィン(タイ)

<ムエタイ・アトム級/3分3R>
コーコー・モー・ラタナバンディット(タイ)
ティーアイ・PK・センチャイ(タイ)

<ムエタイ130ポンド契約/3分3R>
パンモルコル・CMAアカデミー(タイ)
シリチョーク・ソー・ポンニャモーン(ライ)

<ムエタイ122ポンド契約/3分3R>
ヨッドキティ・フェエット・パトゥム(タイ)
パモーイーデン・コー・カムヌアイチャイ(タイ)

<ムエタイ138ポンド契約/3分3R>
スーパーボール・ワンホンコーンMBK(タイ)
イブラヒム・アブドゥルミエジドフ(ロシア)

<ムエタイ117ポンド契約/3分3R>
谷津晴(日本)
イザック・モハメッド(フランス)

<キック・バンタム級/3分3R>
与座優貴(日本)
ペッタノン・ペットフォーガス(タイ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
アバスベク・ホルミルザエフ(ウズベキスタン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
三浦彩佳(日本)
ジュリアナ・オタロラ(コロンビア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
箕輪ひろば(日本)
イ・スンチョル(韓国)

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