【ONE FF116】ノンストップアタック。ペッタノンにローを効かせ、連打でダウンを奪った与座がONE2連勝
【写真】タイ人を相手に削りまくる与座のノンストップアタック(C)ONE
<キック・バンタム級/3分3R>
与座優貴(日本)
Def.3-0
ペッタノン・ペットファーガス(タイ)
ペッタノンが大声援を受けて入場。試合が始まると、ペッタノンが左ミドルを打ち込む。与座もサウスポーにスイッチしながらブロック。オーソドックスに戻して左前蹴りを伸ばす。左ロー、左前蹴りからペッタノンにロープを背負わせた。ペッタノンはガードを下げて笑みを浮かべる。左ミドルを受けてローを連打する与座。両者が見合っているとレフェリーが注意をうながす。
再開後、ローの打ち合いから、ペッタノンが左ヒザを突き刺す。一度バックステップで距離を取った与座は、ペッタノンの左ミドルに対して細かくローを打ち返す。ラウンド終了間際、与座が左前蹴りを連打すると、ペッタノンも左ヒザを返した。
2R、ペッタノンが左ミドル。与座はサウスポースタンスから左ロー、左前蹴りで下がらせると、左フックを振るう。左ミドルと左ヒザのペッタノンの顔面に、与座の左ストレートが突き刺さる。さらに至近距離で与座の左ローが当たると、ペッタノンがバランスを崩した。右足を引きずりながら体勢を立て直すペッタノン。与座はペッタノンをロープに詰めて左ローを連打していく。
さらに左ヒザ、左ミドルで攻めて来るペッタノンに対し、インサイドから左ストレートを突き刺してグラつかせると、左ストレート→右フックと追撃してダウンを奪った。笑顔で立ち上がるペッタノンだが、完全にローは効いている。再開後、与座が左フックでまたもペッタノンをフラつかせる。ラウンド終了間際にはオーソドックスに戻して右ロー、さらにサウスポーにスイッチして左オーバーハンドを当てた。
最終回、ペッタノンが距離を詰めて左ヒザを突き上げる。しかし首相撲に対してレフェリーが注意を与えた。与座の左三日月蹴りがペッタノンのボディに突き刺さる。パンチの打ち合いから距離が詰まると、ペッタノンの頭が与座の頭を直撃。倒れたペッタノンだが、すぐ試合再開に応じる。
前に出て来るペッタノンを左前蹴りで吹っ飛ばす与座。ペッタノンは組むと崩してしまい、レフェリーから注意が与えられた。打ち合いから組むペッタノンだが、足が効いているのか逆にヒザから崩れる。ペッタノンはヒザを突き刺していくが、ホールディングでイエローカードを提示されてしまう。与座は蹴り合いから左を振るい、さらに前蹴りでペッタノンの勢いと止めて試合を終えた。
2Rのダウン+3Rのイエローカードで勝利を確実なものとした与座。裁定は文句なく与座の判定勝ちで、ONE2連勝を飾った。元ONEキック世界バンタム級王者を下した与座は、「もっと削っていきたかったけど、ペッタノン選手が上手くて苦しい展開になってしまいました」と語る。
インタビュアーからスーパーレックの名前が挙がると、「ランキング3位のペッタノン選手に勝ったので、タイトルを口にする権利はあると思います。チャンピオンのジョナサン・ハガティーとも戦いたいし、自分は強い相手と対戦できれば良いので。用意された相手に、今日以上の勝ち方でしっかり勝ちたいと思います」とアピールしている。
試合後には11月16日の日本大会で対戦が決定しているスーパーボンと野杁正明がリングインし、野杁は「僕はベルトを持ってはいますけど暫定という形で。挑戦者なので、挑戦者らしく最強のスーパーボン選手に挑んでベルトを獲りたいと思います」とコメントした。