【ONE FF116】スクランブルゲームで、がぶり&ヒザを許した箕輪ひろばがイ・スンチョルに3-0の判定負け
【写真】スクランブルの一場面、がぶりとヒザが勝負の大勢を決めた(C)ONE
<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
イ・スンチョル(韓国)
Def.3-0
箕輪ひろば(日本)
左ジャブから右を伸ばすイ・スンチョル。左右のフックに箕輪は組んで、コーナーに押し込む。ボディロックからバックを伺う箕輪に対し、イ・スンチョルはウィザーで耐える。大内から小外と足技を箕輪が仕掛けるが、イ・スンチョルはコーナーを背負って倒れない。右を差したイ・スンチョルが体を入れ替え、ヒザを突き上げて小外刈りでテイクダウン。
がぶり&ヒザを頭に蹴り込むイ・スンチョル。立ち上がった美濃ははシングルレッグから降ってバックへ。自ら背中をつけてフックを狙うが、イ・スンチョルは胸を合わせて引き続きがぶりからヒザを頭部に突き刺す。ダブルに出た箕輪は、ついにテイクダウンを決める。ボディロックからバックに回りつつ、トップキープの箕輪は立ち上がったイ・スンチョルをコーナーに押し込むも、体を入れ替えられ小外掛けで2度目のテイクダウンを許す。レッスルアップにバックを許しそうになった箕輪は胸を合わせてコーナーにイ・スンチョルを押し込むが、初回はリードを許した。
2R、右ミドルから右を当てたイ・スンチョル。箕輪はワンツーを返して、ダブルレッグへ。イ・スンチョルはここも体を入れ替え、小外を狙う。耐えた箕輪にヒザを入れ、小外から回してテイクダウンのイ・スンチョルががぶる。頭をすぐに上げてヒザを防いだ箕輪はコーナーに押し込まれ、またも小外でテイクダウンを許す。そのまま勢いを生かしたように、シングルでリバーサルに成功した箕輪がボディロックからバックへ。襷で背中の飛び乗り、コーナーを蹴った箕輪。イ・スンチョルがバランスをキープしたが、箕輪が背中を自らつけて寝技に持ち込む。
しかし、イ・スンチョルはキムラから胸を合わせ、再びがぶりからヒザ蹴り。さらに小外でテイクダウンも、ここも箕輪がレッスルアップからシングルレッグへ。ボディロックに移行すると、四つで強いのはイ・スンチョルで小外でテイクダウンする。ならばとシングルから引き込んでロールの連係で箕輪がトップへ。そのままスクランブルでバックを制しボディトライアングルからRNC。懸命に耐えるイ・スンチョル、箕輪はキャッチを奪うが絞めを解いてパンチに移行して、時間を迎えた。
最終回、ローを入れた箕輪だが、イ・スンチョルが左を当てる。足を止めての打ち合いから組んだ箕輪、ここも切ったイ・スンチョルががぶってヒザを頭に突き刺し、右腕を差してトップを取る。クローズドガードの箕輪は、イ・スンチョルが立ち上がるとすぐにシングルレッグへ。ダブルに移行して尻餅をつかすが、イ・スンチョルは立つのが早い。ヒザを入れ、立ち上がった箕輪に左を当てたイ・スンチョルが組んでコーナーへ。
残り2分半、箕輪はクリンチで時間を使いたくない。しかし、30秒、40秒と時間が過ぎ、ついに1分以上もクリンチが続く。と、レフェリーがブレイクを命じ、打撃の間合いでパンチの打ち合いは左をヒットさせたイ・スンチョルの勢いが上回る。ヒザから組んで何度目かというテイクダウンをきめたイ・スンチョルが、スクランブルもクリンチを続ける。
最後の10秒で離れるが、すぐにイ・スンチョルが組んでタイムアップを迎えた。テイクダウンの評価が低いONE裁定だが、がぶってからのヒザはインパクトが大きい。フィニッシュに近いという点では箕輪のRNCだが、結果は終始攻勢だったイ・スンチョルが3-0の判定勝ちを手にした。