【Hexagone MMA23】三上ヘンリー大智が、コンテンダーシリーズ帰りの王者デュクロに挑戦
【写真】Hexagoneはフランス語的にはイクザゴン。hexagon、英語のヘキサゴンとは綴りも違う (C)MMAPLANET&Zuffa/UFC
本日10日(金・現地時間)にフランスはパリのゼニト・ドゥ・パリで開催されるHexgone MMAのメインに三上ヘンリー大智が出場し、ミドル級王者マチュー・デュクロに挑戦する。
Text Manabu Takashima
ヘンリーは昨年2月にGladiator Challenger Serie01でアン・ジェヨンをTKOして以来11カ月振りのMMAで、初の海外での試合&5回戦のタイトル戦を戦うことになった。もともとGCSではKTT所属のイ・イサクと対戦予定だったヘンリーだが、イ・イサクがTUF出演を控えて試合をキャンセル(※公式発表前。結局、TUF出演はなかった)となりアン・ジェヨンと戦っていた。その後、7月のGCS02でイ・イサク戦が予定されたが、今度はヘンリーの負傷で実現にはいたならかった。
その負傷が原因で、半年ほどMMAを離れる必要が生じたヘンリーは巌流島で立ち技マッチに勝利し、MMAの復帰戦を今回迎える。
チャンピオンのデュクロはキャリア6勝3敗で、29歳。思春期は両親が見放すようなバッドボーイだったというデュクロはストリートで磨いたライトハンドを武器に、21歳にしてMMAのトレーニングを始める。寝技はもちろん、打撃もしっかりとした技術を持つわけでなかったデュクロだったが、パリに出てブノワ・サンドニとの出会いでMMAに目覚めた。
4戦目にBellatorパリ大会に出場し、今年の2月にアレクシ・フォントの足関節を防ぎ、これからというときにフォントが目を気にして試合続行不可能に。スッキリしない内容でHexgone MMA 暫定ミドル級の巻くと、4連勝という状況で8月にDWCSに挑んだ。
この時は右オーバーハンドに、スピニングバックキックをボディに合わされ悶絶ノックアウト負けを喫している。それでもスイッチヒッターで、遠近両方の距離で戦うことができるチャンピオン。6勝中5つのKO勝ち誇るデュクロは、ストライキングのポテンシャルをMMAで見せ切れていないヘンリーにとって格好の相手となろう。
去年のコンテンダーシリーズでは岩﨑大河、内藤由良というミドル級の新鋭が揃って敗れている。この両者と日本の中量級を引っ張る存在として期待されるヘンリーだけに、コンテンダーシリーズで白星を得られなかったフランスのチャンピオンを下し、ベルトを巻いて2025年を飛躍の年としてほしい。