【UFC220】オーティズ、試合の組み立て方が◎。パントージャに競り勝つ
<フライ級/5分3R>
ダスティン・オーティズ(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)
互いにワンツーを見せ、組んだオーティズがバックに回ってテイクダウンへ。スクランブルでバックに回ったパントージャが後方からヒザを肩口に入れる。両足をフックしたパントージャがシートベルトポジション、脇腹に左のパンチを打ち込んでRNCを狙う。腰をずらそうとするオーティズに対し、パントージャが四の字フック、アゴの裏からでも絞めを仕掛けていく。
残り2分半、右腕でフェイスロック気味にオーティズを削るパントージャ。オーティズは後方へのパンチを放つが、ボディトライアングルから逃れることができない。左、右と絞めていくパントージャは、フェイスロックに切り替えたか。オーティズはついにクラッチを外して、胸を合わせつつ逆にスクランブルからバックへ。後方からパンチを落としRNCをオーティズが仕掛けたところで初回が終わった。
極めきれなかったパントージャと、逃げ切って反撃に出たオーティズ――2Rは細かいパンチの交換から、オーティズがテイクダウンを狙うという展開でスタートした。スプロールしたパントージャがボディに拳を打ち込む。バックキープでスタミナを使ったのか、パントージャはパンチで軸が乱れている。逆に勢いがあるオーティズが組んでバックに回る。し足を払ってテイクダウンを狙いつつ、バック、ダブルを仕掛けるオーティズが試合を支配する。
ついに尻もちをつかされたパントージャだったが、すぐに立ち上がり逆にダブルを仕掛けてケージにオーティズを押し込む。ここで距離を取り直した両者、パントージャの右を被弾したオーティズがダブルで押し込み、シングルでテイクダウン。スイッチが成らなかったパントージャは、またもバックコントールを許しこの回を落とした。
最終回、ダブルレッグから引きこんだパントージャが腕十字を狙い、反応したオーティズに組みついて腰をコントロールしていく。胸を合わせて立ち上がったパントージャだが、パントージャが後方に崩してボディトライアングルの態勢に。
立ち上がったオーティズが、体を振って前方にパントージャを落としエルボー、パンチを入れる。パントージャは立ち上がり、左を当てる。オーティズはシングルレッグからつま先を取ってバックへ回る。後方からパンチ、ヒザを腰骨の辺りに入れバック以上の印象を与えたか。最後も後方からパンチを打ち付けたオーティズが、劣勢のなかゲーム・マネージメントの巧さをみせつけたが――果たして。