【UFN120】ポイエー×ペティス、グィダ×ローゾン、モラエス×ドッドソン。粒揃いのサバイバルウォー
【写真】好勝負になりそうなマッチアップが、顔ぶれとなっているファイトナイト (C)MMAPLANET
11日(土・現地時間)、歴史に残るスーパーイベント=UFC217から1週間、ヴァージニア州ノーフォークのテッドコンスタント・コンヴォケーションセンターでUFC Fight Night120「Poirier vs Pettis」が行われる。
メインのライト級5回戦=ダスティン・ポイエー×アンソニー・ペティス戦が用意された。先のエディ・アルバレス戦で明らかに反則だったヒザ蹴りを受けながら、ノーコンテストとなったポイエーは、即ダイレクトマッチでもう一勝負となるかと思いきや、アルバレスはTUFコーチ就任が決まりジャスティン・ゲイジー戦が決まってしまった。
そんなポイエーと対戦する元世界ライト級王者ペティスは、フィットするかと思ったフェザー級転向に失敗し、ライト級復帰となったジム・ミラー戦でかつてのアグレッシブ&プレッシャーファイトを取り戻している。前回のような圧力をポイエーを相手に掛けることができるのか。プレスが強くなれば、強くなるほど左の拳が伸びるポイエーとの一戦、ペティスはライト級ファイターとして真価が問われるメインとなる。
この他、セミでは戦い続ける初代TUFウィナーのディエゴ・サンチェスが2012年2月のジェイク・エレンバーガー戦以来、実に5年9カ月振りにウェルター級に出場し、マット・ブラウンと対戦する一戦や、バンタム級では現世界級王者TJ・ディラショーに土をつけているハファエル・アスンソンが登場。
さらにライト級のジョー・ローゾンとクレイ・グィダの一戦まで用意されている。ダメージの蓄積が心配されるほど、刹那的なまでに前に出て戦うローゾンと、一見アグレッシブに感じるが、その実は体をよく動かしているものの中間距離で戦うことがないグィダ――という粒ぞろいのカードが揃っているメインカードに対し、プレリミに目を向けても一世を風靡しかけたセイジ・ノースカットが、かなり落ち着いたポジションで試合をするのも注目だ。
ただし、何といっても気になるのはプレリミ・メインのジョン・ドッドソンとマルロン・モラエスのバンタム級戦だろう。フライ級絶対王者DJに敗れ、バンタム級も戻ったドッドソンは相変わらずのスピード&瞬発力を武器にしている。対して、鳴り物入りでUFCと契約を果たした元WSOF世界バンタム級王者モラエスはオクタゴン初戦となったアスンソンとの接戦を落とし、後がない状況だ。
ズバリ見どころは、踏み込んで左を振るい離れるドッドソンをいかにモラエスが捉えることができるか。ポイントアウトならドッドソン、モラエスはそのポイント狙いの打撃に対し、いかに打撃を当てて印象点を譲らないか。エルトロ×マタドールの一戦だが、リアルな闘牛のように一撃決着ではなく、闘牛士に相手の攻撃をかわして、少しずつダメージを蓄積させること重要になってくる。つまり、ローでドッドソンの右足を潰す、そうすればモラエスにUFC初勝利の芽が出てくる試合といえるだろう。
■ UFN120対戦カード
<ライト級/5分5R>
ダスティン・ポイエー(米国)
アンソニー・ペティス(米国)
<ウェルター級/5分3R>
マット・ブラウン(米国)
ディエゴ・サンチェス(米国)
<ヘビー級/5分3R>
アンドレイ・オルロフスキー(ベラルーシ)
ジュニオール・アルブニ(ブラジル)
<ミドル級/5分3R>
ネイト・マーコート(米国)
ゼザー・フェレイラ(ブラジル)
<バンタム級/5分3R>
ハファエル・アスンソン(ブラジル)
マチュー・ロペス(米国)
<ライト級/5分3R>
ジョー・ローゾン(米国)
グレイ・グィダ(米国)
<バンタム級/5分3R>
ジョン・ドッドソン(米国)
マルロン・モラエス(ブラジル)
<女子ストロー級/5分3R>
タチアナ・スアレス(米国)
ビビアン・ペレイラ(ブラジル)
<ライト級/5分3R>
セイジ・ノースカット(米国)
ミチェウ・キニョネス(米国)
<女子ストロー級/5分3R>
アンジェラ・ヒル(米国)
ニナ・アンサロフ(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
マルセル・フォーチュナ(ブラジル)
ジェイク・コーラー(米国)
<ミドル級/5分3R>
カール・ロバ―ソン(米国)
ダレン・スチュアート(英国)