【DEEP80&81】「王座統一」。芦田崇宏との防衛戦が決まった上迫博仁が、岩瀬戦後に話していたこと
【写真】完勝後ということを差し引いても、自信に満ち溢れていた上迫 (C)MMAPLANET
12月23日(日)のDEEP81で芦田崇宏を相手にDEEPフェザー級王座初防衛戦を戦うことが発表された上迫博仁。
10月21日のディファ有明大会で、68キロ契約マッチにおいて岩瀬茂俊を倒したばかりのフェザー級チャンピオンだが、その試合の直後に今後について話していた。あの時、上迫は何を語っていたのか──防衛戦が決まってなお、非常に興味深いチャンピオン・トークだ。
──突き抜けてきた。そんな勝利でした。
「突き抜けたい願望が半端ないです。今、誰が強いんだと考えた時に〇〇が強いし、〇〇も強いということではなくて、上迫博仁──アイツが強いと思われる存在になりたくてしょうがないです」
──ベテランの岩瀬選手に対し、68キロ契約という試合で左1発を受けたぐらいの完勝劇でした。
「フィニッシュは絶対的に狙っていました。一番、狙っていたのはサッカーボールキックです。2試合連続サッカーボールキックで勝っている選手でそうはいないはずなので」──スタンドの打撃を効かせて、敢えてそこを狙った?
「ハイ。でも、もう蹴りのダメージがあったのかどうか。効いているのかって、タイミングでレフェリーが試合を止めましたね」
──それだけスタンドでの打撃が効いていたということです。
「まぁ下手こかなければ、勝てる。そういうイメージでいました。作戦云々とか、ビデオを見て岩瀬選手のことを十分に研究するというよりも、ケージで向かい合った時のフィーリングで行けるという感覚でしたね。
ただ岩瀬選手がケージチェックの時にずっと左を打っていたので、そこは気を付けていたのに一発もらってしまいました。ファーストコンタクトで、この試合は初回で終わると感じました。結果、余裕を持ちすぎてアレを被弾したので、『しっかり戦わないといけない。油断してはダメだ』という気になれました」
──そこを経ての完勝劇でした。
「周りからみても上迫が勝つという試合だったはずです。それがプレッシャーになっていました」
──自分は正直68キロの契約体重戦、モチベーションの方が心配でした。
「めっちゃ上げにくかったです。正直、なぜ68キロで僕と岩瀬さんが戦わないといけないんだっていう気持ちはありました。同時にチャンピオンになっても、誰とでも試合をするよ──という攻め姿勢、その意志表示をしようと思いました」
──今後に関してはライト級だろうが、1日2試合だろうがという話がマイクでありました。
「誰もやったことがないことをやってやる。そういうつもりです。ここからパンクラス、修斗、3つのベルトを獲ってフェザー級王座を統一してやります」
──色々と団体間の問題はあるのでしょうが、強い選手はより強い相手を求める。そこを理解して、日本の底上げになってほしいものです。
「チャンピオンの特権として(笑)。強い者同士で戦いたい。その方がモチベーションが上がります。だから、そうでなかったかもしれない試合でも、本当に強いんだっていうのを見せたかったです。その気持ちで今日は戦っていました。
ケガもないし、フィニッシュもできた。一発受けた時にカッとせず、頭を冷やそうと距離も取れました」
──確実な成長が見て取れた試合です。
「減量とかもあるけど、オファーがあればいつでも誰とでもやります。ライト級だから嫌だというのはないです。ウェルター級はさすがに勝てなくなるので、ライト級までなら誰とでも戦います」
──一度は参戦したロードFCも含め、海外のプロモーションは今の上迫選手にはどのように映っているのですか。
「勿論、海外にも行きたいです。国内外問わず、片っ端から強いヤツと戦いたいので」
──だらこそ、事前の予想で上迫選手が苦労するかもしれないという試合が見てみたいです。
「そういう試合も僕は大好きです。苦労するかもしれない、そういう相手と試合をして、どっちが勝つのっていうスリル満点な試合がしたいですね」