【DEEP79】新DEEPストロー級チャンピオン越智晴雄 「苦しい試合は想定内」
【写真】ベルトを手にした越智晴雄は一段と引き締まった面持ちでインタビューに応じてくれた(C)KAORI SUGAWARA
16日(土)、東京都大田区の大田区総合体育館で行われたDEEP79で、カン・サトーに勝利したDEEPストロー級王者の座に就いた越智晴雄。
昨年6月の王座決定トーナメント準決勝で判定負けをした相手に、リベンジを果たしベルトを巻いた新チャンピオンに試合直後の心境を尋ねた。
──新チャンピオン、おめでとうございます。
「ありがとうございます。無茶苦茶嬉しいです。試合前はいつもそうなんですけど『もっとやっておけばよかった』ということはないようにしています。今回も練習では出来る限りのことを全部やって来ました」
──カン・サトー選手との対戦はタイトルマッチであり、リベンジもかかっていました。
「彼も強くなっているとは思っていたし、苦しい試合になるとは自分でも思っていたので、想定内でした」
──越智選手が序盤から積極的に攻め、先手を取り続けていました。
「作戦通りでした。前に戦った時に打撃でやられてしまったのですが、組みで行けるところがあったので、今回の作戦ではそこを攻めていこうかなと思っていました。上手くいったと思います」
──あの戦いは常に自分との戦いでもあると思います。スタミナの配分はどのように考えていたのでしょうか。
「本当はあそこまで使うのは良くないんですけど、『死んでもいい。疲れてもやる!』と思って攻めました。あれだけ行ったから2Rに取れたと思うので、良かったです」
──ある意味、我慢比べらに勝った勝利ですね。
「そうですね。カン・サトー選手も僕が削れていることが分かっていて、ラウンド間に相手のセコンドの方もそこを攻めていけという指示を出していたと思います。
僕としては1Rのペースのまま行くと削れすぎるので、2Rはちょっと打撃を入れていこうと思いました。打撃にしても、前の試合のようにパンチが見えないということはなかったので、『打撃でも行ける』と気持ちで、2Rは組みを混ぜてやろうという感じでした」
──前回見えなかった打撃が見えるようになったのは打撃の強化をして来た成果なのでしょうか。
「打撃を重点的にやったというよりは、カン選手を研究したという感じですね。練習仲間に彼と同じスタイルの選手はいないので、試合までその対策が合っているのかどうかは分からなかったです。でも、試合で戦って合っていたことが分かりました」
──では、王者として改めて今後ついてどのように考えていますか。
「DEEPのベルトを防衛して、価値を上げたいです。TVの地上波に出ると地元の人とか応援してくれている人が見られるし、喜んでくれると思うのでRIZINにも出たいですね」
──それでは最後に応援してくださった方へメッセージをお願いします。
「第2代DEEPストロー級チャンピオンの越智晴雄です。応援してくださる方のおかげでやっとチャンピオンになることが出来ました。もっと大きな舞台に出て活躍していくので、これからも応援よろしくお願いします」