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【HEAT40】オク・レユンとライト級王座を賭けて対戦、岸本泰昭─02─「満遍なく強くなっている」

Yasunaki Kishimoto【写真】静かに一つ一つの質問に丁寧に返答する、それが岸本のスタイル(C)MMAPLANET

15日(土)、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場イベントホールで開催されるHEAT40で、オク・レユンとライト級王座を賭けて戦うのが岸本泰昭インタビュー後編。

長らくDEEPで戦い続け、近頃は修斗で戦う選択肢もある岸本にとってHEATというJ-MMAインディトップのベルトの価値とは。そしてチームで勝利を目指すとはどういうことなのか。岸本はこの間、全局面で強くなりつつ目指す戦いは以前と同じ──と断言した。

<岸本泰昭インタビューPart.01はコチラから>


──HEATライト級のベルトは岸本選手の格闘技キャリアで、どれだけの意味合を持つモノになるのでしょうか。

「パンクラス、修斗、DEEPという大会が日本のMMA界で築いてきた歴史とブランドと考えると、確かに1枚落ちると言う人がいることも分かります。でも、対戦相手は常に強い選手が用意されていますし、分る人には分かると思います。

何より第3者の評価よりも、自分のやってきたことに対するケジメであったり、自分の日々の取り組みに対する結果でもあるので。そういうと自己評価として捉えられるかもしれないですが、自分がやっていることに嘘はないのでベルトを巻くことになれば、一つ大きな区切りになります。

HEATのベルトを獲ることで、助けてくれる皆さんに伝えることができる感謝の言葉もあります。だから、凄く重要になって来るベルトだと思っています」

──次の大会のカードも、分る人には分かるという表現を借りると、まさにそのような試合が多いです。

「次も凄いですけど、HEATはいつも国際戦が多くて、日本人同士の試合は上位カードでは少ない。外国人同士のタイトル戦も次は組まれていますしね。ほんと面白い大会だと思いますし、もっと注目を浴びてほしいですね。ただの地方大会でない面白さがHEATにはあります。

それでもコアな格闘技ファンしか目を向けないかもしれないですけど、だからこそコアな格闘技ファンにはしっかりと見てほしい大会です」

──だからこそ、岸本選手もしっかりと存在感を示す必要があります。

「MMAの強さを図る要素を6角形や5角形で表すとすると、全ての面でその表が大きくなっているので、全ての面で成長した姿を見せたいです。満遍なく強くなっているからこそ可能になる、これまでの延長にあるグラウンド主体の試合。そこで圧倒したいと思っています。

結果的に踏み込んで組みついて削るというスタイルですが、そこまでのプロセスに関しては幅が広がっています。即、そこに向かわなくても、最後はそこに辿り着くことができるようになりました。だから全局面で見逃さないでほしいですし、そのためにも前に出て勝負する。そこを見てほしいです」

──盟友ストラッサー起一選手がUFC復帰戦で敗れたものの、諦めない姿勢を見せてくれました。

「そうですね。ギアが入るのが、遅かった。僕らセコンドもそこを修正できなかった。あの敗北に関して、チームで色々と話し合いました。そして、最後の粘りを見せてもらったこともありますし、あの試合を僕の試合に活かすことが大切になってきます。

そして僕の次の試合を、ストラッサーやレッツ豪太、コブラ会の選手の試合に活かすこと。ストラッサー起一の負けは僕の負けです。そうやって受け止めることで、次につなげる。勝った試合はイケイケで見落とすことも多いです。だから、悔しいけど負けてしまったことで、徹底的に課題を炙り出して克服していく。

負けた時だからこそ分ることがあります。一つの負けをそのままで終わらせない。それがチームとしてやっていくことだと思いますし、僕もオク・レユン戦でやり切る。そこを絶対的に目指しています」

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