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【ONE FN23】ラスロフにスタンドレスリングで削られたオク・レユン、パンチで巻き返すも王座奪取ならず

【写真】フルラウンド削り合った両者。ラスロフの計量オーバーがなければ……(C)ONE

<変則ONEライト級(※77.1キロ)暫定王座決定戦/5分5R>
アリベグ・ラスロフ(トルコ)
Def.3-0
オク・レユン(韓国)

ラスロフが時間内にハイドレーションテストをクリアできなかったため、この試合はオク・レユンが勝った時のみ暫定王座に認定されることとなった。

ラスロフが頭を振ってから右カーフを当てる。左ジャブから右カーフに繋げるオク・レユンは、左ミドルを繰り出す。さらにオク・レユンは右カーフ、左ミドルと蹴りを散らす。ラスロフはオク・レユンの蹴り足を取りに行くが、オク・レユンも足の引きが速い。ラスロフが組みつくと、オク・レユンは首相撲で体勢を整えた。

ラスロフの左手首を抑え、左手を差し上げたオク・レユン。しかしラスロフのシングルレッグで尻もちを着かされてしまう。オク・レユンは腰を上げたが、ラスロフがコーナーに押し込み続ける。距離ができるとオク・レユンは右ヒジを打ち込む。ラスロフはダーティ―ボクシングも混ぜながら、オク・レユンをコーナーから逃さなかった。

2R、オク・レユンは右カーフのフェイントから左ジャブを突く。ラスロフが右ストレートからオク・レユンを下がらせる。右ミドルをキャッチされたラスロフが距離を取る。リング中央でオク・レユンの右ローをキャッチしたラスロフは、シングルレッグでドライブした。オク・レユンは離れて、左ジャブから右カーフ、右クロスへと繋げていく。

ラスロフが組んで来ると、オク・レユンは右アッパーを突き上げる。右腕を差し上げたオク・レユン、ラスロフが離れる。ラスロフが距離を詰めてくると、オク・レユンは右アッパー、右クロスで迎え撃つ。左腕を差し上げて押し込むラスロフに対し、オク・レユンも左腕を差して崩す。スタンドに戻るとオク・レユンが首相撲から右ヒジを連打した。

3R、オク・レユンが右カーフから頭を振る。そのオク・レユンの顔面を、ラスロフのワンツーが捕らえる。右の交錯からラスロフの左フックが当たった。ロープに押し込んだラスロフが、首相撲から右ヒジを打ち込む。離れて左ジャブを突くラスロフに、右カーフを蹴っていくオク・レユン。ラスロフが首相撲でペースを握り始めている。

ラスロフのグレコスタイルで、オク・レユンが削れていく。首相撲からヒジ、ボディへのヒザを打ち込む、オク・レユンも左腕を差し上げるも口が開くように。残り30秒でオク・レユンに背中を着かせたラスロフは、起き上がる相手のバックに回り、そのままロープに押し込んでいった。

4R、ラスロフの左右フックでオク・レユンのアゴが上がる。ダブルレッグでコーナーに詰めたラスロフを突き放すオク・レユンだが、明らかに動きが落ちている。至近距離ではオク・レユンが首相撲に持ち込むも、反対にラスロフに削られてしまう。コーナー際で首相撲からヒジを打ちあう両者。ラスロフは首相撲からヒザを突き上げ、再びコーナーへ。オク・レユンの額から出血が見られ、ドクターチェックが入った。再開後、すぐにラスロフがロープに押し込み、スタンドレスリングで削り続けた。

最終回、オク・レユンの左右フックを食らいながらもラスロフが距離を詰める。右ストレートをもらったラスロフがロープに押し込むも、すぐにオク・レユンが離れた。しかしラスロフがパンチから組んでコーナーまでドライブする。オク・レユンも手数を増やし、何度もラスロフの顔面にパンチを打ち込んでいく。それでもラスロフの前進を止めることができず、ロープまで押し込まれてしまう。

ラウンド半分でラスロフがシングルレッグで組んだ。下がったオク・レユンはラスロフの右腕をキムラで抱える。バックに回るラスロフ。オク・レユンも左腕を差し上げ、押し返す。リング中央に戻ったオク・レユンが右ストレート、右ヒジ、右アッパーを打つ。残り30秒からオク・レユンがラッシュを仕掛け、押し込まれてもパンチを打ち続けた。

裁定はユナニマスでラスロフの判定勝ち。暫定王者誕生とはならなかった。


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