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【RFC40】100万ドルT開幕。セクハラ王子と対戦、下石康太─02─「サマージャンボより確率は良い」

Kota Shimoishi【写真】1億円はなるべく意識せずに戦うという下石。その気持ち、よく理解できる (C)MMAPLANET

15日(土・現地時間)、韓国ソウルのチャンチュン体育館で開催されるROAD FC 40。ライト級100万ドルトーナメント1回戦が行われ、パク・デソンと対戦する下石康太インタビュー後編。

1億円が掛かったトーナメント、1億円がちらつく状況で試合をしたことがあるMMAファイターは世界中でもほんのわずかだ。まだ5試合、今はまだ考えないよう心掛けている下石に、下世話な質問を畳みかけた。

<下石康太インタビューPart.01はコチラから>


──外薗さんにも指導を受けているのですか。

「ハイ。もうずっと週一で教えてもらっています。今回の試合に関してはテイクダウンと繋ぎの部分──打撃とテイクダウンの連係とかですね。次の試合は外薗さんも韓国まで来てくれるようで、中蔵さんと2人でセコンドについてもらいます。

だからもう、僕は戦術的なことは考えずに2人の指示をどれだけ忠実に実行できるか──ですね」

──MMA IQが非常に高いセコンドが揃うわけですね。

「相手の分析も2人が考えてくれています」

──狙いはどのあたりに?

「詳しく言えないですけど、やり過ぎないことですね。狙い過ぎず、広い視野を持って戦いたいです。自分としては、レベルアップできているとかっていう実感はないのですが、試合でこれまでやってきたことが出せるようになってきた。そんな気はしています」

──練習はBLOWSとパラエストラ東大阪のプロ練習を引き続き行っている感じでしょうか。

「ハイ。東大阪では岸本選手やストラッサー起一選手達とやって、BLOWSも基本的にスパーで、選手練習の時に戦術に則した動きを繰り返しています」

──戦いの舞台となるチャンチュン体育館は収容人数8000人、満員になればこれまで経験したことのないような雰囲気のなかでの試合になるやもしれないです。

「そんなに入るんですか? そうなんですか。結構デカいですね。さいたまで今、2万人ぐらいですよね。舞台も大きいし、緊張しないように頑張ります(笑)」

──嫌らしい質問になりますが、クォン・アソルに勝ってベルトを巻きたい、1億円が欲しい。どちらですか(笑)。

「もちろん1億円です。100パーセント、1億円です(笑)」

──1億円を獲得すると、急にジムから30パーセントのマネージメント料が発生したり、色んな人が知り合いになってしまうかもしれないですね。

「ジムに入れるのは構いません。そういう風になるなら(笑)。練習量が変わるとか、そういう部分で何かが変わることはないですが、やっぱり1億円という目標があると、気合は入ってきます」

──世界中、ほとんどのMMAファイターが手にしたことがない金額ですからね。

「今はまだ5試合も先の話ですから、そんなに意識することないですけど、あと2試合、あと1試合ってなったらヤバイと思います。ホンマに1億円か、ゼロかって考えると、どんな心境になってしまうのか。

きっと余計なことをしないようにって、常に自分に言い聞かせるようになっているでしょうね(笑)。だから、なるべく考えないようにしています。あと3回ぐらい勝ってから、考えようってジムの皆とも言っています(笑)」

──そうなった時点で下石選手がどのような顔つきをしているのか、確かめに来たいと思います(笑)。

「いや、ホンマにそうッスよ。そこに参加できるのは大きいです。とりあえず、早く消えてしまうのは僕も回りも面白くないので。応援してくれる人も、僕が勝ち残ると『あと2つ』、『残り1つ』とかなって盛り上がってもらえるやろうし。できるだけ、長く頑張りたいです。

トーナメント参加選手を見ると、全員がそれなりに強いですし、パク・デソンにしっかりと勝って。そうなると、もう本当に強いヤツしか残っていないですよね。

こういうとアレですけど、クォン・アソルがこのトーナメントに出て勝ち残ることができるのかって話ですからね。彼より強い選手、いっぱいいると思います」

──試合まで、ここだけは気を付けないといけないと思うことは?

「ケガだけですね。ケガにだけは気を付けて、あとはいつも通りやるだけです。心して戦わないといけない相手ですし。とりあえず1回戦を全力で戦って、できるだけ長く夢を見たいと思います。今のところ1/17で1億ですから、サマージャンボより全然確率は良いところにいるので(笑)」

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