【Shooto】8連勝5連続KO勝ちを加藤惇に決めた、魚井フルスイング「小倉戦の勝利で驕りがありました」
【写真】おもむろにサンドイッチを取り出し、セコンドの鈴木淑徳に手渡した魚井。どのような路線を狙っているのだろうか?!(C)KAORI SUGAWARA
12日(金)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されたプロ修斗公式戦でZSTフェザー級チャンピオン&バンタム級タイトルコンテンダーの加藤惇との試合で、危ない場面も見られたものの結果はKO勝利で8連勝、5試合連続KOとなった魚井フルスイング。
他団体王者に勝利後に世界バンタム級ランキング1位の佐藤将光から7月大会での対戦アピールがあり、試合直後から次戦に期待と注目が集まる魚井に話を聞いた。
──まずは勝利した今の気持ちを教えてください。
「ホッとしました。とりあえずホッとしています。加藤惇選手は気持ちが強くて凄く強かったです。打撃を当てても全然引かずに『上等!』みたいな感じだったんで怖かったです。
フレームが大きいのでいつもの対戦相手より自分が力を効かせる、もしくは効かされるポイントがずれるので、戦い辛かったですね」
──それでも期待されたKO勝ちを収めることができました。
「何はともあれ勝ったこと。これに尽きると思います。あと、悪かった点は集中しきれなかった。自分の精神的な課題なんですけど、前回(※3月24日プロ修斗後楽園ホール大会)の小倉(卓也)戦のプレッシャーがあまりにも大きすぎたので、そこで一山乗り越えた驕りがありました。なので集中しきれなかったです。そこが今後の課題です」
──組んだ際に真向かいのコーナーまで押されているシーンがありました。加藤選手はフェザー級からバンタム級に1階級、体重を落としてきたこともあり、組んだ時の力が強かったのでしょうか。
「力というよりは加藤選手の懐が深くて、組むと覆いかぶさられるような感じになるので動きにくかったです」
──試合前の宣言通り、フルスイング出来ましたか。
「もっと自分からプレッシャーをかけて試合を組み立てて行きたかったですけど、全然思い通りにはできなかったです。むしろ加藤選手に打撃、テイクダウンで圧力をかけられて後手に回っていたんじゃないかと思います」
──休憩中に行われた7月大会のカード発表でケージインした佐藤将光選手からマイクで魚井選手への対戦アピールがありました。
「……えっ?!(少し考えて)そうですね……。今日は何も聞いてないことにしておきたいです(笑)」
──なるほど、では今後についてどのように考えていますか。
「修斗でベルトを目指したいです。佐藤選手との対戦? オファーがあるようだったらタイミングを見て考えていきたいと思います」