【Deep Cage】安部路人と対戦、バータル・アズジャブハラン 「チンギス・ハンの末裔です。I can do it !!」
【写真】計量前日にバキバキに仕上がっているが、調整方法がまるで日本人とは違うアズジャブハラン。左がコーチのバーサンクフー・ダムランプレウ (C)MMAPLANT
13日(土)、東京都江東区のディファ有明で開催されるDEEP CAGE IMPACT2017。同大会でDEEPのケージを侵食しつつあるモンゴリアン軍団が再上陸を果たす。
残念ながらツォゴーフ・アマルサナーは負傷欠場、今回はバータル・アズジャブハランのみの来日となり、3月にはPXC初出場でシェーン・アルバレスを破った安部路人と戦う。
来日2日目、翌日に計量を控えたバータルを東京都北区のCOREに尋ねた。そこには明日の計量を控え、減量に取り組むバータルの姿が確認された。
──計量を明日に控え、かなりハードに体重を落としているなかインタビューを受けてもらい、ありがとうございます。
「こちらこそ、インタビューしてくれて嬉しいです」
──体重はあとどれくらい落とす必要があるのですか。
「61.4キロまで落としているので、残り200グラムです」
──えぇ、計量の前日にそこまで落としてしまうのですか。
「僕は2週間で13キロ体重を落として戦っているのですが、前回の試合の時は体調を崩してしまったので、先に落としてしまおうと思ったんです。明日、計量を終えればしっかりとリカバリーして大きくなります(笑)」
──フェザー級で戦おうとは?
「今はないです。まずはDEEPでバンタム級チャンピオンになり、UFCへ行ってバンタム級世界王者に。そこからフェザー級、そしてライト級と3階級制覇するのが夢なので」
──バータル選手はなぜ、MMAファイターを目指そうと思ったのですか。
「僕はもともとフリーレスリングをやっていて、アジアではカデットの時に3位、モンゴル国内でも3位になっていたのですが、7年前に辞めました。レスリングでは食べていくことはできないし、大学に通って通信技師なる勉強をするようになっていたんです。
ただし、家は裕福でないですし、勉強を続けるにもお金が必要でした。そんな時、4年前にMMAのトレーニングを始めたんです。レスリングをやってもお金にはならないですが、MMAだと稼げます。
それからはMMAファイターになることを目指し、毎日ハードトレーニングを繰り返してきました。ただし、MMAはモンゴルでは人気がないです。日本のように選手も多くないし、大会も少ない。だから海外で戦っていくことを前提にMMAファイターになろうと思ったんです」
──モンゴルでの練習環境は?
「もうMMAとボクシングの練習をしているだけで、レスリングはやっていません。2年前から特にボクシングの練習に力を入れて、柔術も少しだけやっています。立っても寝ても打撃勝負が僕の戦い方です」
──コーチのバーサンクフー・ダムランプレウはMMAだけでなく、コンバットサンボの世界大会で表彰台に上がっています。バータル選手はコンバットサンボの経験は?
「ないです。これまでの試合経験はレスリングとMMAだけです。コーチは柔道出身で関節技も投げも、打撃も得意です。だから僕もサブミッションは少しやりますが、テイクダウン&パウンドで勝負します。コーチも62キロで戦っているので、僕もバンタム級でやっているんです。2人の体格が同じだと、良い練習ができるので」
──では対戦相手の安部路人の印象を聞かせてください。
「日本人らしい良い選手です。でも僕が勝ちます。アイ・キャン・ドゥー・イット。なぜか、僕はモンゴリア人ファイター、チンギス・ハンの末裔だからです。僕は強いです。レスリングでも打撃でも、パウンドでも僕の方が上です。
今回はケージの試合ですし、ケージの方が好きなので、僕が勝ちます。アイ・キャン・ドゥー・イット、絶対です」
──なぜ、ケージの方が好きなのですか。
「世界中のMMAはケージで行われているからです。日本はPRIDEとK-1があって、リングが使われることがありますが、その方が珍しいです。とにかく、この試合で勝ってオーツカとイチヅカさんの勝者に挑戦したいです。オーツカには去年の8月に負けたけど、彼はレスリングばっかりやって打撃戦を仕掛けてこなかった」
──バータルもレスリング出身ではないですか。
「これはMMAです。MMAでは殴ることが大切です。僕はストライカーだから、殴って勝ちたいんです。オーツカは本当に強い選手ですが、次は僕が勝ちます。アベに勝って、次はタイトルマッチです!!」
──ありがとうございました。では、ファンにメッセージをお願いします。
「全ての日本のMMAファンの皆さんにアリガトウゴザイマスと言いたいです。バヤルララー(※モンゴル語でありがとうの意)」
■DEPP CAGE対戦カード
<DEEPバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者]大塚隆史(日本)
[挑戦者]石司晃一(日本)
<ミドル級/5分3R>
水野竜也(日本)
パク・ジョンギョ(韓国)
<バンタム級>
安部路人(日本)
バータル・アズジャブハラン(モンゴル)
<ストロー級>
越智晴雄(日本)
ランボー宏輔(日本)
<バンタム級>
釜谷真(日本)
遠藤大翼(日本)
<フェザー級>
オーロラ☆ユーキ(日本)
芦田崇宏(日本)
<フライ級>
聡-S DATE(日本)
鮎田直人(日本)
<フライ級>
石神保貴(日本)
高橋誠(日本)
<バンタム級>
ソン・ジンス(韓国)
城田和秀(日本)
<バンタム級>
小川隼也(日本)
橋本優大(日本)
<ライト級>
長谷川魁一(日本)
岸本篤史(日本)
<ライト級>
関口雄治(日本)
魔破 DATE(日本)
<フライ級>
中山ハルキ(日本)
中森祐人(日本)
<フェザー級>
松林佑介(日本)
植田雄太(日本)