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【UFC212】6月3日、リオでフェザー級王座統一戦=ジョゼ・アルド×マックス・ホロウェイ戦

Holloway【写真】暫定王者ホロウェイ。この位置に留まって戦うこともできるか、それはジャブやロングフックでペースを握ってからになる。果たして正規王者アルド相手に、どのような試合の組み立てができるか(C)Zuffa LLC/Getty Images

12日(日・現地時間)、UFCより6月3日(土・同)にブラジル・リオデジャネイロのリオ・アレナ・オ・ジュネス・アレナで開催されるUFC212で世界フェザー級王座統一戦=ジョゼ・アルド×マックス・ホロウェイが組まれることが正式発表された。


WEC世界フェザー級王者から、初代UFC世界フェザー級王者に認定され、一昨年12月にコナー・マクレガーに敗れるまで通算9度の王座防衛に成功し一時代を築いたアルド。マクレガー戦の敗北からの復帰戦となった昨年7月にフランキー・エドガーを下し、暫定王座を獲得し、正規王者の王座返上により同階級の頂点に返り咲いた。

この決定と同時に対戦が決まっていたアンソニー・ペティス戦が暫定王座決定戦に昇格となり、体重超過のペティスをTKOで下したホロウェイの腰にも世界のベルトが巻かれることとなった。

暫定王者ホロウェイも正規王者アルド同様に、最後の敗北をマクレガーに喫している。しかし、その2013年8月の判定負け以降は彼は10連勝中で7試合がフィニッシュという強さを見せつけている。

アルドの実力が前政権時代と比較して現状がどうなのか。さらに成長しているかもしれないし、ピークは過ぎたかもしれない。何よりも、実像以上にマクレガーとの世紀の一戦に敗れた試合の後遺症がファンの間で残っている。神通力やカリスマ性という数値で測りようのない部分のイメージダウンは小さくなく。

対して、ホロウェイの評価は右肩上がり。スイッチヒッターで、前手で大きな振りのフックとダイレクトに伸びるジャブを駆使して、アルドのローを被弾しない戦いができるか。言ってみればアルドがローでMMAを席巻し始めてからは、すでに5年以上が経過した。テイクダウンを仕掛ける相手には、極力ローを出さないアルドだが、このウェルラウンダー・ストライカー対決では下から崩してくることは十分に考えられる。

ホロウェイのロー対策、それがMMAの進化を意味しており、この一点においても非常に興味深い王座統一戦だ。

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