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【UFC206】初参戦エミル・ミークが、引退撤回のジョーダン・メインから判定勝ち

<ウェルター級/5分3R>
エミル・ミーク(ノルウェー)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ジョーダン・メイン(カナダ)

引退宣言から、1年10カ月振りのオクタゴンとなったメイン、右ローをミークと蹴り合う。ミークは右ローを続けるが、メインがシングルレッグでテイクダウンを奪う。すぐに立ち上がったミークに左ジャブを入れるも、ミークは思いガードを入れる。メインのテイクダウンにギロチンを合わせたミークだが、サイドで頭を抜いたメインは上四方に回る。一旦腹ばいになりスタンドに戻ったミークが、右を2発メインの顔面にヒットさせる。

泡を食ったように組みを狙うメインにヒザを入れたミック。メインはボディフックで反撃に出る。ミックの右ミドル、メインは左ローから左ハイをブロックの上から入れ、左ボディストレート。ミックの左にテイクダウンを合わせたメイン、とスクランブルのなかでバックを許したミックが顔を歪める。どこか負傷をしたようなミックが立ち上がると、メインは左ミドル。ミックは右を思い切り打ち抜き、メインが後方によろめく。ミックの飛び蹴りは不発に終わったが、そのままメインをケージに押し込んだミックは離れ際に右ハイを狙う。ラウンド最後に右ローを蹴りこんだミックだが、右の脇腹を手で抑える。テイクダウンからスクランブルの攻防で痛めたようだ。

2R、ローからパンチを交換する両者。ミックがワンツーを伸ばし、メインのローをカットする。右フックを被弾し、一瞬動きが止まったメインはダブルレッグでテイクダウンを奪われる。メインはフックガードから潜りを狙うも、ミックが潰してトップキープ。ハーフからミックが肩固めを狙うが、メインが防ぐ。頭を胸につけてパンチを落とすミックは、メインのキムラ狙いを切って足を一本に引き抜く。

ミックはここで肩固め狙いからマウントを奪取し、引き続き肩固めを仕掛ける。大きな動きのヒップエスケープで逃れたメインだが、ガードを強いられた展開は変わらず。最後もパウンドを被弾して、このラウンドを失った。

最終回、脇腹の痛みを感じさせなかったミックは右ハイ、左から右のワンツーでプレッシャーを与える。パンチ、ローを被弾するメインは左フックを当てるが、組まれてケージに押し込まれる。いなして右を入れたメインに対し、パンチを被弾してもミックは前に出て、この回もテイクダウンに成功する。

ガードの中からパンチ、エルボーを落とし、ボディウチを続けるミックに対し、メインはクローズドガードを取ったまま展開を作ることができない。ハイガードも胸を張って対処されると、ケージに押し込まれたメインは成す術なく時間の経過を待つばかりに。メイン最後の抵抗、キムラ狙いにもミックは持ち上げスラムでマットに叩きつける。キムラのクラッチは解けなかったが、すぐにタイムアップに。

引退撤回のメインを新顔ミックが3‐0の判定で下した。「脇腹が行ってしまって……。でも、ここをジョー・ローガンとシェアするためにやってきたんだ。これまでパンチで戦ってきてダブルレッグを使ったことはなかったけど、俺はグッドレスラーなんだ」と勝者は勝利を振り返った。


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