【UFN124】ミークをTDから、抑え続けたウスマン。完勝に「俺は30パーセントの力で支配した」
<ウェルター級/5分3R>
カマル・ウスマン(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
エミル・ミーク(ノルウェー)
いきなり右を振るって前に出たミークだが、ウスマンがテイクダウンに成功する。ギロチン&クローズドガードのミークだが、ウスマンが時間をかけて頭を抜く。ケージ際に移動し、ガードの中から肩固めの形で抑えたウスマンが体を起こしてパンチを入れ、立ち上がり際にバックへ。キムラロックのミークだが、ディフェンス以上の仕掛けはできず正対したウスマンがヒザをボディに入れる。
バックに回りスラムを決めたウスマンはサイドで抑え、エルボーをボディに落とす。スクランブルを仕掛けたミークのバックを制して離れさせないウスマンが背中の後ろでクラッチを組み、ミークの背中をマットに着かせるとヒジとパンチを見せた。
2R、ミークは右足でハイ、ロー、そしてミドルを繰り出す。ウスマンは左フック、組みを切られ右も空振りに。シングルで組んだウスマンがケージにミークを押し込み、右腕を差して崩すしバックに回り込む。初回と同じようにスラムで叩きつけ、立ち上がり際はバックをキープする。キムラクラッチのミークを倒し、ここもじっくりと時間をかけて腕を抜く。ミークは下からエルボーを連続で打っていくが、ウスマンは地に根が生えたようにハーフで抑え続ける。ウスマンがエルボーを逆に打ち込むと、ミークがカットし顔面に真っ赤に染まる。ガードに戻したミークは、反撃らしい反撃を見せることはできなかった。
最終回、打撃の間合いでヒザ蹴りを見せたミーク。足がウスマンの急所に当たり、試合が中断する。再開後、蹴りから左フックを振るって前に出たミークは大きく持ち上げられ、背中からキャンバスに叩きつけられる。蹴り上げから立ち上がったミークは、直後にダブルレッグからバックを許す。この状態が1分、2分と続き、ついにウスマンがテイクダウンに成功する。キムラしか見せることができないミークが、亀になりバックを制されると背中を自らつけ、サイドで抑えられる。スクランブルでバックを続ければ問題のないウスマンが、またもスクランブルの途中でスラムを見せ、そのままトップをとり試合終了──館内はブーイングが起こる判定勝ちだった。
「この試合30パーセントの力でドミネイトした。この惑星でもっともドミネイトできるウェルター級ファイターだ。誰も俺を止めることはできない」と発言し、場内は再び大きなブーイングに包まれた。