【UFN94】ダスティン・ポイエー×マイケル・ジョンソン、サウスポーに強いサウスポーはどっち??
【写真】ヤルかヤラれるかの戦いに如何に、『虚』を織りこんで戦うことになるのか。ジョンソン×ポイエー(C) GONGKAKUTOGI&MMAPLANET
17日(土・現地時間)、米国テキサス州ヒダルゴのステートファーム・アリーナでUFN94「Poirier vs Johnson」が開催される。メキシコ国境のヒダルゴで行われる同大会。まるでメキシコ大会ばりにメヒコのルタドールが大挙出場するイベントのメインは、ダスティン・ポイエー×マイケル・ジョンソンのライト級の一戦だ。
ポイエーはライト級転向後、減量苦から解放され4連勝中。うち3試合がKO勝ちと波に乗っている。サウスポーの構えから、やや遠目の距離では左ローや右ジャブを伸ばし、右ストレートにつなげる。また、相手の前進にはアウトに回って右フックを被せるなど、距離の見極め、そして勝負時のラッシュに磨きが掛かっている。
接近戦ではアッパーやエルボーも使いこなすポイエーは遠い距離、中間距離、接近戦全てに強いという印象を残している。また、連打のなかで左を伸ばすと、そのままオーソドックスに構えることもあり、その際も左フックの威力は絶対だ。
対するジョンソンはベニール・ダリューシュ、ネイト・ディアスに連敗中で後がない状況だ。ただし、それ以前はエジソン・バルボーサ戦も含め4連勝だったジョンソン、彼もポイエーと同じサウスポーで、その左が最大の武器となっている。常に頭を右側に振り、左の拳は対戦相手の頭との中心線上に置く。そして、どの距離、角度にあろうが最短距離で左ストレートを打ち込むのが信条だ。つまり、拳は相手の正面にあり、頭を振ることで自らの顔を対戦相手の正面に置くことがない。
加えてジョンソンの特徴はスラッピング、相手のジャブを右掌で叩き落とし、自分の距離を作る。ただし、こられ上に挙げたジョンソンの特徴が生きるのは、対オーソドックスとの戦いだ。実際、サウスポーのネイト&ダリューシュと戦った時にはこのスラッピングを生かせず接戦を落とした要因となっている。
これが3試合連続のサウスポーとの対戦。過去2戦では、もう一つの持ち味であるテイクダウンをほとんど見られなかっただけに、ポイエーの勢いを遮断するためにも組みのフェイクを織り交ぜたいところだ。そうすればサウスポーのポイエーとはいえ一瞬は反応が遅れ、最短距離の左ストレートが打てるはずである。
なお、この対戦に向けた両者の抱負は以下の通りだ。
ダスティン・ポイエー
「俺は27歳、9年間、ノンストップで戦ってきた。これが18度目のビッグステージの戦いになり、より成熟してきた。父親になったし、以前よりもずっと自分が何者か理解し、自分を信じられるようになっている。敗北は人生の一部だけど、俺も歳を重ねてきた。もう俺一人の人生じゃない。父親であり、息子であり、夫になっている。俺の人生は彼らの人生の一部なんだ」
マイケル・ジョンソン
「UFC初のヒアルゴ大会のヘッドラインで戦えることにエキサイトしている。ここで戦えることが嬉しく、感謝している。ディアス戦後、肩がずっと悪かったけど今は問題なく、ダスティン・ポイエーという素晴らしい相手と戦うことができる。この試合は『ヤルか、ヤラれるかという戦い』になること間違いない。もう、敗北は要らない。素晴らしい試合を魅せるためにここにやってきた。トッププロモーションを離れるつもりはないので、この試合は勝たせてもらう」
■UFN94対戦カード
<ライト級/5分5R>
ダスティン・ポイエー(米国)
マイケル・ジョンソン(米国)
<ミドル級/5分3R>
ユライア・ホール(米国)
デレック・ブルンゾン(米国)
<ライト級/5分3R>
エヴァン・ダナム(米国)
リック・グレン(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ホアン・ジュカォン・カルネイロ(ブラジル)
ケニー・ロバートソン(米国)
<ライト級/5分3R>
クリス・ウェード(米国)
イスラン・マカチェフ(ロシア)
<フェザー級/5分3R>
チャス・スケリー(米国)
マキシモ・ブランコ(ベネズエラ)
<フェザー級/5分3R>
ガブリエル・ベニテス(メキシコ)
サム・シシリア(米国)
<ウェルター級/5分3R>
アウグスト・モンターニョ(メキシコ)
ベラル・モハメッド(米国)
<ミドル級/5分3R>
アントニオ・カーロス・ジュニオール(ブラジル)
レオナルド・アウグスト・レレコ(ブラジル)
<バンタム級/5分3R>
ホセ・キニョネス(メキシコ)
ジョーイ・ゴメス(米国)
<ウェルター級/5分3R>
エリック・モンターニョ(メキシコ)
ランディ・ブラウン(ジャマイカ)
<バンタム級/5分3R>
アレハンドロ・ペレス(メキシコ)
アルバート・モラエス(米国)