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【HEAT38】祖根寿麻とバンタム級王座決定戦を戦う赤尾セイジ<01>「正直、祖根君とは……でも」

seiji-akao【写真】無冠の実力者がHEATで初戴冠となるか (C)GONGKAKUTOGI

25日(日)、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で開催されるHEATでHEAT総合ルール・バンタム級王座決定戦で祖根寿麻と対戦する赤尾セイジ。

長らくDEEPバンタム級戦線で戦い、フライ級で王座奪取を目指したが3月に柴田”MONKEY”有哉に敗れると、地元・大阪に戻りパラエストラ東大阪の所属として新たなスタートを切った。

名古屋時代、所属は違えど共に汗を流し、名古屋の格闘技を盛り上げるという同じ志を持っていた2人。赤尾は「正直あまりやりたくなかった」と本音を明かす一方、一格闘家として今回のチャンスにかける想いを語ってくれた。


――HEAT38のHEAT総合ルール・バンタム級王座決定戦で祖根選手と対戦する赤尾セイジ選手です。今回はタイトルマッチという形で試合が決まりました。

「僕はDEEPのフライ級で試合をさせてもらっていて、3月の試合(柴田)に負けているので、最初はびっくりしたというのが正直なところですね。ただ自分も決して若くはないですし、こういったチャンスは限られているので、お受けさせていただきました。

対戦相手が祖根君ということも含めて、タイトルマッチじゃなかったら受けていなかったかもしれないです」

――赤尾選手は今年5月にNEXからパラエストラ東大阪に移籍することになりました。練習環境を変えた経緯を教えてもらえますか。

「もともと自分は地元が大阪で、いずれは大阪に戻って格闘技をやりたいと思っていたんですね。あとは練習環境に関して、ずっとNEXでやらせてもらっていて、自分自身、ちょっと煮詰まっていた部分もあったのも事実です。

それでジムに『地元の大阪に戻って練習環境を変えたい』ということを伝えて、大阪に戻ることになりました」

――赤尾選手が大阪から名古屋に出て来た理由は何だったのですか。

「もともと僕は自衛隊で働いていて、その流れで名古屋に出てきたんです。それから当時のALIVE小牧の所属になって、そのままNEXで、という流れでした。なので、自衛隊を辞めてからはいつか大阪に戻って格闘技をやりたいと思っていたんです」

――色々な選択肢があった中でパラエストラ東大阪を選んだのはなぜですか。

「川俣丈次さん(ジョージ”カワマタ”ジョースター)が高校時代からの先輩で、大阪に帰る度に顔を合わせたりしてたんです。それで『所属先をどうしようか迷っているんです』と相談して、色々と話を聞かせてもらっていて。

東大阪ではプロ選手が集まる合同練習をやっていたり、環境的にもすごくいいと思ったし、じょうじさんがいてくれるというのもあって、東大阪さんにお世話になることに決めました」

――ずばり新しい環境での練習はいかがですか。

「環境としては最高ですね。関西のトップどころの選手が集まって鎬を削っている場所で、まさに自分が求めていた環境ですね。自分の決断が間違ってなかったことを試合で証明したいし、ホンマに練習環境には恵まれています」

――大阪で練習するようになって感じた自分に足りないこと、通用したことはどこですか。

「やっぱりトップ選手との凌ぎ合いが多くて、今までだったら(ポジションを)返されないやろうと思っていたところで返されたり、トップキープできるようと思っていたところで逃げられたり…そういうところが自分には足りひんと思っていた部分で。大阪に戻ってきてからも実際にそうでしたね。自分には削り合いに勝つ力が足りてなかったと思います。

逆に通用した部分で言うと、僕はNEXでずっと柔術の練習をやっていたんですけど、柔術的な動きや技術に関しては関西のトッププロ相手に通用するところがありました。NEXでやってきたことが間違ってなかったんやなって感じています」

<この項、続く>

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