【Shooto2021#01】互いがグラつく打撃戦は祖根が判定勝ち。夜叉坊は2年ぶりのMMAを勝利で飾れず
<65.8キロ契約/5分3R>
祖根寿麻(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
石原夜叉坊(日本)
サウスポースタンスの夜叉坊が、左ストレートで先手。さらに左ローを当てる。祖根が間合いを詰めようとすると、バックステップで自分の距離を保つ夜叉坊。
左ハイでけん制しつつ、左ローを当てていく夜叉坊はさらに左テンカオを効かせる。
左右のローで祖根を中に入れさせない夜叉坊に対して、右フックを振りながらダブルを仕掛ける祖根。これを尻もちをつかされ立ち上がった夜叉坊は、首相撲からパンチを当てて離れる。
ケージ中央に戻り、ジャブとローを放つ夜叉坊は前に出てきた祖根に左ストレートを合わせると、祖根の動きが一瞬止まった。打撃を交錯するなか、ダブルを仕掛けた祖根だが、テイクダウンを奪うことができない。
プレッシャーをかけて相手にケージを背負わせる夜叉に対し、祖根はケージを背にしながら右ミドルと右ストレートをクリーンヒット。夜叉坊も一瞬動きが止まり、両者打ち合いで1Rを終えた。
2R、右ジャブから入る夜叉坊。祖根もローを返す。祖根の右ミドルをカットした夜叉坊が、前蹴りからダブルでテイクダウンを奪う。
祖根は相手の首を抱えながら立ち上がり、首相撲から右ヒジをヒット。腰を落とした夜叉坊はダブルを仕掛けるも、祖根はがぶってギロチンへ。
夜叉坊は体を捻って窮地を脱しスタンドに戻ると、左ローを蹴る。さらに左テンカオを狙うが、祖根の足払いで尻もちをついてしまう。立ち上がり際に攻撃を纏めようとした祖根が夜叉坊のミドルを受けながらも、テンカオを入れる。
離れた両者がローを放つなか、祖根の右ミドルがヒット。夜叉坊の手数が減るが、左ハイから左ストレートを当てていく。
受けた祖根も打ち返して、夜叉坊をケージ際に詰める。祖根がプレッシャーをかけ、夜叉坊の右足を狙ってシングルを仕掛けるも、これは夜叉坊が足を抜いて倒れることはなかった。最後の10秒、祖根は右ミドルが右エルボー放ち──夜叉坊のヒザを顔面には届かず、リードを許した。
最終回、開始直後、両者がローを放つ。差に力強いハイの交換が見られらたが、直後に夜叉坊のローが急所に入ったと祖根がアピールし、一旦試合が中断される。再開後、夜叉坊が左ローを放っていくも、中に入ろうとしたところに左を合わせられてしまう。
祖根は右ローから右ハイ。それをかわした夜叉坊がダブルを狙うも、祖根はケージを利して耐えエルボーを離れ際に入れる。
ここで間合いの取り合いとなり、夜叉坊は右からテイクダウンを狙うが、祖根ががぶるとケージに押しこんでいく。ここでヒザをつき、崩れてしまった夜叉坊はバックを譲りワンフックでRNCを仕掛けられる。
夜叉坊は一旦上をむき、直ぐに背中を譲ってワキをすくいながら立ち上がる。
スタンドに戻り、粗いフックの応酬後に夜叉坊が左ハイを繰り出したあと、前に出した手の指がアイポークになったとして試合が中断される。
ドクターチェック後、残り2分のところから試合再開。再開直後、夜叉坊の左オーバーハンドがヒットして祖根の動きが一瞬止まる。それでも祖根は前に出て、ローを蹴り合いつつ、距離を測りながらパンチを狙う。
と、祖根の右がクリーンヒットし、今度は夜叉坊が下がる。試合時間残り1分で、夜叉坊が左ハイ。これをブロックした祖根がパンチのフェイントを見せる。
祖根の蹴りをバックステップでかわす夜叉坊。さらにハイから中足蹴りを見せた夜叉坊が、右ジャブをヒット。試合時間残り15秒で、祖根が前に出て飛びヒザ、夜叉坊はここで組みに行き……タイムアップに。
判定は、ジャッジ3者が1ポイントで祖根の勝利を支持。祖根は試合後、岡田涼や大塚隆史の名前を挙げ、挑発した。