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【PXC40】田中×水垣(03)「UFCという環境に揉まれたい」(田中)

Tanaka & Mizugaki

【写真】田中、水垣ともに互いへの絶対的な強さへの信頼感を持っている(C)MMAPLANET

25日(金・現地時間)にグアムのUOGフィールドハウスで開催されるPXC40で地元のカイル・アグオンの挑戦を受け、PXCバンタム級の王座防衛戦に臨む田中路教とUFCバンタム級ファイター水垣偉弥の対談、第3弾。

目前に迫った田中のアグオン戦、そして水垣のナム・ファン戦というファイトを通して、互いの全幅の信頼感が見て取られた。

<田中路教×水垣偉弥対談、Part.01はコチラから>
<田中路教×水垣偉弥対談、Part.02はコチラから>

──日本のバンタム級は本当に層が厚いですよね。

水垣 そのなかでも堀口くん、ノリ、(佐々木)憂流迦選手とか注目されている選手は、それだけ光るモノがあるからだろうし。ノリとはもうずっと練習してきて、『他の子とは違う』というのは肌で感じてきました。他の選手とは全然違うと思います。ノリのような人間が、将来的に日本のMMAを背負っていくでしょう。

──ではPXCで躓いてもらっては困ると。

水垣 大丈夫でしょう。ノリの試合は負けるかもしれないと思って見ることがないんです。安心して見ています。だから、ここのところは思ったよりも手こずったなって思っていますよ。でも、最後はしっかりと勝っているんで、それが良い経験になっているだろうし。

田中 すんなり勝ちたいんですけど、そうならないことがPXCを選んだ理由に通じています。苦しむのも経験ですから(笑)。

水垣 なんだ、適当に話しているな(笑)。

──ハハハハ。田中選手は、2試合連続で5R戦になります。

田中 そこはもう、しっかりと5R用の練習は積んできています。5R戦う体力はあるので、そこは全く心配していないです。

水垣 ここで5Rを経験しているのも、やっぱり良いことですよ。将来的にUFCのタイトル戦は5Rなわけですから。5Rはまだ1度しか経験していなくて、23歳のノリが2度目の5Rを経験する。それは有利になると思います。

──しっかりと後輩を立て続けてくれた水垣選手ですが、本人も12月7日、豪州大会でナム・ファン戦を控えています。

田中 水垣さんがナム・ファンに負けることはないと思っていますけど、まわりがそういうことを言い過ぎるのも良くないかと……。

水垣 僕はついつい浮かれて練習しなくなるタイプなので気をつけています。まぁ、自分自身で負けてはいけない相手だと思っています。このまま来年に大きなチャンスを貰えるよう突っ走りたいです。

──その頃には田中選手と、UFCで揃い踏みということも考えられますね。

田中 それは勝村さん次第で……。自分としては、さっき水垣さんが言ったように、現時点ではUFCの上の選手には勝てないと思いますけど、正直UFCという環境に揉まれたいです。多分、その環境にぶち込まれれば、自然と自分も慣れてくるし、その力もついてくると思っています。もう出ちゃいたいという気持ちはあります。

そのために今は絶対に負けることができない。勝ち続けないといけないということは、誰よりも分かっています。

■ PXC40 対戦カード

<PXCバンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]田中路教(日本)
[挑戦者]カイル・アグオン(グアム/米国)

<女子ストロー級/5分3R>
VV Mei(日本)
パトリシア・ヴィドニック(米国)

<フェザー級/5分3R>
カイル・レイジェス(グアム/米国)
キム・テギュン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
タクミ(日本)
ウィル・チョープ(フィリピン)

<バンタム級/5分3R>
トレヴィン・ジョーンズ(グアム/米国)
アルヴィン・カクダック(米国)

<ライト級/5分3R>
加藤忠治(日本)
タイロン・ジョーンズ(グアム/米国)

<フライ級/5分3R>
ジョシュ・ドゥエナス(北マリアナ諸島/米国)
マクレーン・アルフレッド(グアム/米国)

<バンタム級/5分3R>
ジェイ・タイロン(グアム/米国)
ロマン・アルバレス(グアム/米国)

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