【UFN85】バックマウント&RNCを耐えた柔道五輪代表ケリーが、パウンドアウトで逆転勝利
<ミドル級/5分3R>
ダニエル・ケリー(豪州)
Def.3R1分36秒by TKO
アントニオ・カーロス・ジュニオール(ブラジル)
右ミドルを2発見せたジュニオール。すぐにダブルレッグからテイクダウンを狙い、バックを奪取してワンフック、さらに四の字フックへ。尻を上げているケリーを仰向けにしたジュニオールはパンチからRNCを狙う。右腕を掴んで防ぐケリーだが、ジュニオールは左手でパンチを続ける。ネルソン&パンチからRNCを再び仕掛けるジュニオール。首はしっかりと守るケリーだが、ポジションを返すことはならない。残り90秒を切り、ジュニオールは思い切り右のパンチを連打するようになる。さらに鉄槌につなげたジュニオールが、ポジションをキープし最後の10秒で腕十字へ。ケリーはしっかりとクラッチし生き残った。
2R、ジュニオールは右ミドルから右ハイ、さらに左右のローと蹴りを多用。続くシングルを切ったケリーはクリンチから左アッパーを見せる。ジュニオールは右飛びヒザ、直後にケリーが左ストレートを2発打ち込む。続くテイクダウン狙いを切ったケリーは再び左を当て、ジュニオールのテイクダウン狙いをスプロールしバックへ。後方からパンチを連打するケリーは臀部にヒザを入れ、さらにワキの下から顔面にパンチを飛ばす。
立ち上がったジュニオールは右前蹴りを3発、続くダブルレッグでテイクダウンを取りここもバックマウントに取る。前方に落とされたジュニオールがスタンドに戻ると、ケリーが右から左を入れる。ここで右足首を捻る様にスリップするように座り込んだジュニオール。ブレイクが掛かり立ち上がったジュニオールは勢いのない後ろ回し蹴りを繰り出した。
最終回、開始早々に右ジャブから左ストレートを伸ばしたケリー。続く組み合いでジュニオールの放った右ヒザがケリーの急所を捉えて試合が中断する。この間、マットに座り込むなど疲れていることは明らかなジュニオールは、再開後にヒザの裏を抱えられそうになり、態勢が崩れたところで顔面に蹴りを受ける。続くテイクダウンを切って、がぶりからガードにケリーが回るとジュニオールはガードを取り鉄槌からパウンドの連打を被弾する。殴り続けられ、動けないジュニオール。背中を見せて、ひたすら拳を当てられるジュニオールを見て、レフェリーが試合をストップした。
ケリーの大逆転=ジュニオールの大失速、柔道で豪州五輪代表に4度輝いているケリーは「いつだって僕はアンダードッグなんだ。でも、ブレイクできる。バックを取られても落ち着いていた」と語った。