【PFL WT2025#07】下がるパウウェル、手数も少なく――前に出たカーロス・ジュニオールがLH級決勝に進出
【写真】鬼の形相でテイクダウンを奪いに行くカーロス・ジュニオール。パウウェルには、この気迫が感じられなかった(C)PFL
<ライトヘビー級準決勝/5分3R>
アントニオ・カーロス・ジュニオール(ブラジル)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
シメオン・パウウェル(英国)
カーロス・ジュニオールが距離を詰めると、パウウェルはケージを背にして左右に回る。右ローを当てるカーロス・ジュニオール。右ストレートからニータップで組み、右腕を差し上げた。カーロス・ジュニオールがボディロックに切り替え、ヒザで削りながら左右に揺さぶる。ケージでの差し合いが続くと、場内からブーイングが聞かれるように。
パウウェルが左に回って離れた。すぐに追うカーロス・ジュニオールがワンツーから右ハイに繋げる。左ジャブでパウウェルの顔を跳ね上げるが、パウウェルも左を突き刺す。右ストレートからダブルレッグで入るカーロス・ジュニオールをかわすパウウェル。残り1分でパウウェルが手数を増やし始めた。左ジャブ、右ストレートを当ててプレスをかける。カーロス・ジュニオールも右をダブルでヒット。パウウェルは左に回りながら、左跳びヒザを見せた。
2R、やはりカーロス・ジュニオールがプレスをかけ、パウウェルは左に回る。右ローのフェイントを見せるカーロス・ジュニオールは、右ローからシングルレッグで組み、パウウェルに尻もちを着かせた。立ち上がったパウウェルのバックに回ったカーロス・ジュニオールは、そのままグラウンドに持ち込む。すぐスタンドに戻ったパウウェルに対し、カーロス・ジュニオールはバックコントロールを続ける。パウウェルは正対して左に回った。離れたパウウェルは左を突く。
カーロス・ジュニオールの右をかわしたパウウェルが距離を取った。カーロス・ジュニオールも左フックを当てる。ダブルレッグでドライブしたカーロス・ジュニオールが、左腕を差し上げた。場内のブーイングが大きくなっていく。ボディへのヒザを受けながら切り返したパウウェルが離れると、カーロス・ジュニオールはダブルレッグで飛び込む。スプロールされたカーロス・ジュニオールがスタンドに戻ると、右カーフを当てるがケージを背負わされてラウンドを終えた。
最終回、カーロス・ジュニオールがパウウェルにケージを背負わせた。左ジャブから右ボディストレートを当てるカーロス・ジュニオール。さらに右ストレートでパウウェルの顔面を跳ね上げた。ケージに詰めると右ストレートからシングルレッグで組み、揺さぶっていくが、クリーンテイクダウンには至らない。ここもパウウェルが離れた。
カーロス・ジュニオールの右をかわし、徹底的に距離を取るパウウェル。右ロー、左ジャブで距離をつくるパウウェルの顔面を、カーロス・ジュニオールの右が襲う。シングルレッグで組んだカーロス・ジュニオールはケージ際で、ハイクロッチに切り替えた。右に回すも倒れないカーロス・ジュニオール。打ち合いでは右を当てるも、シングルレッグをスプロールされて下になる。パウウェルはZハーフのカーロス・ジュニオールにパウンドを連打して試合を終えた。
裁定はカーロス・ジュニオールがユナニマス判定勝ちで、トーナメント決勝に進んだ。