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【PXC51】バンタム級タイトル戦はPXC王者アグォンにTOP FC王者クァク・グァンホが挑む

Aguon vs Kwak【写真】体調管理も勝負を分ける大きな要素となりそうなPXCとTOP FCのバンタム級王者対決=アグォン×クァク(C)MMAPLANET

16日(土・現地時間)、フィリピンはマニラのソレア・リゾート&カジノでPXC51が開催される。日本から米田奈央と小金翔が出場する同大会ではメインとセミでタイトル戦が組まれている。

メインはドタバタ続きだったフライ級の暫定王座決定戦=クリサント・ピットピットンゲ×ジネル・ラウサのフィリピン人対決。セミはアジア太平洋MMA的見地で見れば真のメインといっても過言でないバンタム級選手権試合カイル・アグォン×クァク・グァンホの一戦となっている。

田中路教の王座返上後、ロランド・ディとの王座決定戦で勝利しチャンピオンとなったアグォオンはフランク・カマチョと並ぶマリアナ諸島の実力者。2013年に8月には現UFCファイターのラッセル・ドォーンにも勝利している。打撃を軸としたウェルラウンダーが多いグアムやサイパンのファイターにあって、アグォンはスクランブルを制して、柔術で極める術を持つ。

昨年6月のディとのダイレクトリマッチが挑戦者の計量失敗でノンタイトルになったためアグォンにとって今回のクァク・グァンホとの戦いが初防衛戦となる。キャリア7戦無敗、KTT所属のクァク・グァンホは昨年3月にPXC初参戦を果たし、かつてのアグォンのライバルであるトレヴィン・ジョーンズを僅差のスプリット判定で下している。そのクァク・グァンホは昨年8月のTOP FC08でパク・ハンビンをパウンドの連打で下し、TOP FCバンタム級王者となっている。

つまりアグォン×クァク・グァンホ戦はPXC王者にTOP FC王者が挑むというアジア太平洋地域のフィーダー・ショー王者対決ということだ。クァク・グァンホもアグォン同様にウェルラウンダーで、打撃の間合いをコントロールし、手数で対戦相手を疲弊させテイクダウンに持ち込むスタイルの持ち主だ。そのスタイル・マッチアップと考えると、リーチ差もあり王者優位という見方も成り立つ。そんな今回のタイトル戦、マニラという開催地もアグォオンにとって利があるのではないだろうか。

高温多湿のマニラの気候はグアムと大差ない。一方、クァク・グァンホは氷点下のソウルから決戦の地に乗り込むこととなる。実際、この原稿を書いている時点でマニラの気温は29度で湿度は70パーセント。そしてグアムが30度&51パーセントなのに対し、ソウルはマイナス4度で湿度が28パーセント、最低気温はマイナス7度と対局にある。

まだまだMMA界では認知されていないが、時差と気候の違いが人間の自律神経に与える影響は大きい。時差こそマニラとソウルは1時間、グアムとは2時間のと大差ない状況だけに、クァク・グァンホにとって現地でのコンディション調整も非常に大切になってくる──そんなバンタム級チャンピオン対決だ。

■ PXC51対戦カード

<PXCフライ級暫定王座決定戦/5分5R>
クリサント・ピットピットンゲ(フィリピン)
ジネル・ラウサ(フィリピン)

<PXCバンタム級選手権試合/5分5R>
[王者] カイル・アグォン(グアム)
[挑戦者] クァク・グァンホ(韓国)

<女子アトム級/5分3R>
ヴァネッサ・フェルナンデス(スペイン)
ジナ・イニオン(フィリピン)

<フェザー級/5分3R>
ロランド・ディ(フィリピン)
ミゲール・モスケーラ(フィリピン)

<フェザー級/5分3R>
ウェズレイ・マチャド(ブラジル)
小金翔(日本)

<バンタム級/5分3R>
アーニー・ブラカ(フィリピン)
エミリオ・ユールシア(米国)

<ウェルター級/5分3R>
米田奈央(日本)
キム・ハンソル(韓国)

<バンタム級/5分3R>
スティーブン・ロマン(フィリピン)
レックス・デララ(フィリピン)

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