【Bellator141】打っては下がる戦いのなかで、打たなくなったアワッドがフレイレに敗れる
<ライト級/5分3R>
パトリッキー・フレイレ(ブラジル)
Def.3-0:30-27,30-27,30-27
サヤッド・アワッド(米国)
間合いを測る両者。アワッドが左ローを見せ、フレイレが左右にステップを踏む。フレイレが右ローを蹴り、アワッドの左ローに右フックを合わせようと試みる。左右のローを蹴って距離をアジャストするフレイレに対し、アワッドは左フックを狙う。引き続きフレイレは左ローを蹴り込み、アワッドもローや前蹴りを繰り出す。
フレイレの右ストレートをバックステップでかわしたアワッド、ダブルレッグは簡単にスプロールされ右を被弾する。右ジャブ2発から左ハイを放ったアワッドがバランスを崩して尻餅をつく。スタンドで待ち受けるフレイレはラッシュを掛けることなく、間合いを保ったままでシングルレッグへ。尻餅をついてすぐに立ち上がったアワッドが押し返そうとすると、フレイレが距離を取り直す。フライングニーは距離が合わなかったフレイレ、最後はケージに押し込まれたがテイクダウンを許すことなく初回を戦い切った。
2R、アワッドは軽くハイ、前蹴りを繰り出す。フレイレは左フックを被弾した直後にワンツーをヒットさせ、プレッシャーを掛けていく。さらにワンツーで飛び込み、アワッドをケージ際に追いやりスッと距離を取り直す。アワッドは右ストレートを届かせ、フレイレは間合いを取り直す。アワッドのフックにダブルレッグを合わせようとしたフレイレだが、バックを逆に取られる。自ら回転するように寝技に持ち込んだフレイレは、回転の勢いのままトップを奪取する。蹴り上げてスペースを作ろうとするアワッドが、フレイレがパウンドを狙った際に体をおこして、シングルからスタンドへ戻ることに成功する。
アワッドは残り1分となり右アッパーから左右のフックに続ける。動きが鈍ったフレイレだがアワッドはラッシュを掛けず、慎重な戦いを続ける。そのアワッドの右ストレートに右を合わせたフレイレ、初回に続き判断の難しいラウンドとなった。
最終回、アワッドの左ジャブに対し、フレイレは右ローから左フックを打ち込む。右を振るって前に出るフレイレ、下がって防ぐアワッド。ならばとガードを固めるアワッドに対し、フレイレが左右のボディフックを入れる。続いて左ボディフックを打ち込んだフレイレ、左フックでアワッドの顔面を狙う。手数が圧倒的に少なくなったアワッドだが右ストレートから左フック、互いに手を出しては下がるという展開のなか試合は残り1分を切る。
それでも距離を詰めない両者、右に回りながら右ストレートを繰り出したアワッド、フレイレの大振りの左右のフックをかわし、続くテイクダウン狙いもいなしてスプロール。ここでタイムアップとなりフルマークでフレイレが判定勝ちを収めた。