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【Bellator141】ガーツの先制にペース狂ったギラード、新天地での再出発に失敗

<ライト級/5分3R>
ブランドン・ガーツ(米国)
Def.2-1:29-27,29-27,28-29
メルヴィン・ギラード(米国)

ギラードのベラトール初陣、サウスポーのガーツが低い姿勢で構える。ギラードの前蹴りの直後に右ストレートを打ち込んだガーツが、一瞬動きの止まったギラードに組みついてバックへ。後方に投げて同じ態勢のままスタンドに戻るや、ガーツは正面に回って大きくスラムでギラードを叩きつける。そのままサイドを取ったガーツがボディと顔面にエルボーを落とす。ヒザをボディに入れながら抑えるガーツはアメリカーナとパンチのコンビネーションでギラードをコントロールする。足を戻せないギラードはヒザとヒジをボディに受けながら我慢の時を過ごし、残り30秒を切る。ガーツはサイドをキープしたまま初回をと戦い抜いた。

2R、初回を失ったギラードは左ジャブを伸ばす。ガーツも左ストレートを返す。ギラードの右にも右フックを打ち込むガーツは、右フックの直後に組んでギラードの後方に回ってテイクダウン。もう一度投げると、背中から滑り落ちそうになり腕十字へ。これは決まらなかったが、即座に立ち上がり追いかけてきたギラードのパンチをかわして距離を取り直した。プレッシャーは与えるが、距離を詰め切ることができないギラードはガーツに組まれるのを嫌がってか、パンチのフェイクに大きく反応してしまう。ガーツはケージ際まで下がりサークリングを行うと左ストレートから前に出る。

ギラードも左&右をカウンターで狙い、引き続き前へ。しかし、ガーツの右フックを被弾する。右フックを返したギラードをダブルレッグで倒したガーツは、スタンドに戻ってもロングフックにショートの右フックを返し、最後も右ストレートを打ち込んでラウンドを譲らなかった。

追い込まれたギラード、最終回開始早々に左フックをヒットさせたが、そのままダブルレッグでテイクダウンを許してしまう。ガードのなかから細かいパンチを落とすガーツが左合いを抜いてハーフに。立ち上がることができないギラードは足を戻して下からエルボーを入れるのが精いっぱい。残り90秒でブレイクが掛かると、後の無くなったギラードが飛びヒザからフックを打ち込む。テイクダウン狙いも切られたガーツは続いて顔面にヒザを受け、左ストレートからさらにヒザを被弾する。距離を取り直すガーツはフックを振り回すが、余裕を持ってかわしたギラードがまたもヒザ蹴りを見せる。

残り40秒で組んでバックに回ったガーツに対し、ギラードが投げを打つ。大きくガーツの体を浮かしたが、そのまま勢いを利用されトップを許す。残り5秒でスタンドに戻ったギラードが飛び上がってヒザ蹴りを狙ったところでタイムアップに。ジャッジ1人が29‐28でギラードにつけるという信じられないスコアとはなったが、キャリア12勝4敗だったガーツがスプリット判定勝ちを手にした。ギラードにとって初回の右ストレートからテイクダウンを奪われたことで全てが狂ったか。新天地での再出発に失敗となった。

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