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【UFC189】What a fight !! 漢ローラー、マクドナルドに殴り勝つッ

<UFC世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
ロビー・ローラー(米国)
Def.5R1分00秒by TKO
ローリー・マクドナルド(カナダ/2位)

サウスポーのローラーに、まずはマクドナルドが右ミドルを入れる。右フックを返すローラー。マクドナルドは右インサイドローを入れる。間合いを測る両者、ロビー・チャントに続き若干のブーイングが起こる。右ストレート、左ジャブを伸ばす挑戦者に対し、チャンピオンは右前蹴り。右ストレートからテイクダウンを狙ったマクドナルドだが、ローラーがスプロール。立ち上がり際にヒザを狙う。右前蹴りをボディに連続するチャレンジャー、最後は細かいフェイントの応酬で初回は終わった。

2R、右前蹴りを続ける挑戦者に対し、ローラーは右ストレートを入れる。右手と左手を制し合い、なかなか手が出ない両者だが、そのなかでもマクドナルドの腹への攻撃と左ジャブがローラーを捉える。ローラーは右ストレートを伸ばし、マクドナルドの右ハイキックには右フックを打ちこんでいく。手数は多くないが、重みのある戦い。引き続き右前蹴りを入れるマクドナルドは、エルボーを連打で前へ。下がって左ストレートを伸ばす。ワンツーで前に出る数が増えた王者、マクドナルドの顔面が真っ赤に染まっている。ローラーの左ストレートに、右エルボーを返したマクドナルドだが、ここは王者のラウンドか。

3R、マクドナルドは素早いワンツー、右の応酬のあとマクドナルドは右ハイ。これをブロックしたローラーがジリジリと前に出る。下がってからのパンチが上手いマクドナルドは、ストレートを被弾し、エルボーを返す。ローラーの右ストレートにシングルを狙ったマクドナルドだが、切られてテイクダウンを奪えない。右ストレートのヒット率が上がってきた王者に対し、マクドナルドは手数が少なくなる。

マクドナルドの右ハイで一瞬、動きを止めた王者は右ボディフックも被弾する。ジャブの応酬からローラーは左ストレート、マクドナルドも右ストレートを伸ばす。右ストレートから右ハイ、これが効いた王者にマクドナルドがヒザ蹴り、ボディフックから連打、右エルボーを入れる。棒立ちになるローラーだが、時間に救われた。

4R、右ハイか左ストレートを入れたマクドナルド。エルボーの連打で、チャンピオンを追い込む。さらに右ハイを見せたマクドナルドは、一つテイクダウン狙いを見せて、王者を誘いだす。パンチから右ハイという流れを続けるマクドナルドに、ローラーも右フックを返す。さらにショートのアッパーを入れると、右ストレートを打ち込む。右ハイの打ち終わりに右フックを入れたローラーは、マクドナルドのテイクダウン狙いをスプロールしパンチをしっかりと入れていく。

両者、鮮血で顔を真っ赤に染めてパンチの応酬を続ける。残り20秒を切り、手が出なくなったが、ラウンド終了後も仁王立ちで睨みあい、セコンドが駆け寄って分けるまで視線を離さなかった。

最終回、近距離での打ち合いのなかでローラーの左フックがヒット。左ストレートを受けたマクドナルドが鼻を気にし、頭を抱えて後方にしゃがみこむ。すぐにレフェリーがストップし、ロビー・ローラーが王座防衛に成功。カメラがアップで王者の顔を抜くと右唇がザックリ切れていることが分かった。

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