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【UFC276】接近戦のみ。序盤攻勢のローラーが、勢いを増したバルベレナのヒジからのラッシュでKO負け

<ウェルター級/5分3R>
ブライアン・バルベレナ(米国)
Def.2R4分47秒by TKO
ロビー・ローラー(米国)

右ローをまず蹴ったバルベレナに対し、ローラーは左ストレートを打つぞと──見せる。バルベレナはカーフを続け、ローラーは右フックから左ボディ、そして左ストレートを決める。再度ボディを左で殴ったローラーの右フックに、バルベレナが左フックを合わせ右を入れる。ケージを背負ったところからステップインし左を当てたバルベレナだが、ローラーも右を返す。接近戦で頭を振って殴り合い上等のローラーが左アッパーをヒットさせる。さらに左フック、右と続けたローラーは、バルベレナの左右のボディにも右を返す。打って打たれてという展開のなかで、相打ちも見られる。

ボディ、顔面と互いに打ち合うと、バルベレナがカーフを蹴ってパンチの回転数がローラーを上回って来る。さらにエルボーを決めたバルベレナだが、ローラーがアッパーを決めると間合いを外す。ボディ、右フックを決めたローラー、バルベレナがエルボーからボディもワンツーを被弾する。手数はバルベレナ、インパクトはローラーというなかでバルベレナがハイでバランスを崩した直後に時間となった。

2R、MMAグローブでのボクシング&カーフ(バルベレナのみ)という試合展開から、どのような流れとなるか。まず圧を掛けたのはバルベレナで、オクタゴン中央を取る。それでもパンチを交換すると、ケージを背負ったバルベレナが右ジャブを被弾する。さらにステップジャブで姿勢を乱したバルベレナに、ローラーが左ミドルから右ジャブを続ける。バルベレナのワンツーも、ローラーは中を取ってワンツーを逆に決める。バルベレナは左ストレートで前に出る。そのステップインに左を当てていったローラーは、右ジャブにつなげる。

バルベレナが打って来るところでパンチを入れるローラーが優勢も、数が増えると押される場面も。と左を被弾したローラーが、パンチを受けながら下がるように。バルベレナはここで右縦ヒジを決め、連打につなげる。ローラーも前に出てパンチを打ち合うが、右ルボーを連打されたローラーは下がって、動きが落ちる。バルベレナはボディにもパンチを散らし、右フックを決めるとローラーの動きが止まる。逆に勢いをつけて連打したバルベレナを見て、レフェリーが試合を止めた。

「夢が実現した。良いパンチ、良いプレッシャー、良いタイミング、彼は絶対的なレジェンドだ。彼とここで戦えて本当に光栄だった」と勝者は話した。


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