【UFC276】期待の一戦は盛り上がる前にオマリーの指が、ムニョスの右目に入りノーコンテストに
<バンタム級/5分3R>
ペドロ・ムニョス(ブラジル)
NC. 2R3分08秒
ショーン・オマリー(米国)
構えをスイッチするオマリー、ムニョスも前手を変えながらカーフを蹴っていく。前蹴りを捌いてカーフを蹴ったムニョスは、オマリーのカーフはチェックする。慎重に間合いを測る展開が続き、オマリーが後ろ回し蹴りを見せる。オマリーも左カーフをカットし、右ストレートを届かせる。と、前蹴りが急所に入ったとムニョスがアピールし試合が中断される。再開後、オマリーが右を見せてから左を打っていく。下への蹴りを多用するムニョスに対し、オマリーはノーガードで左右にステップを踏んで誘う。
このまま神経戦が続き、残り30秒を切る。オマリーはここでもスピニングバックキック、ムニョスも同じ技を見せる。と、最後の5秒で横に一回転して手を広げたオマリーが、その刹那3度目の後ろ回し蹴りを見せて時間となった。
2R、まずはオーソで対峙した両者。蹴り終わりにもムニョスはオーソを続ける。と1分を前にしてスイッチしたムニョスの顔面をオマリーの後ろ回し蹴りがかすめる。飛び込んで右や左を単発で伸ばすオマリーに対し、ムニョスもカーフからの攻撃がほぼない。半分が過ぎてオマリーがジャブを届かせ、ステップインしたムニョスはアイポークがあったとブレイクを要求した。
右目が開けられないムニョスを見て、レフェリーがドクターを要請する。「見えない」と告げるムニョス──試合続行不能でNCとなった。期待の一戦は、両者がほぼ交わることなく突然の幕切れを迎えてしまった。