【Pancrase267】18歳差対決でTKO勝ち、朴光哲「勝ったからどうこうはない」
【写真】貫禄の勝利。継続参戦なれば、パンクラス・フェザー級戦線が一段と面白くなりそうだ (C)MMAPLANET
31日(日)、東京都江東区のディファ有明で開催されたPANCRASE 267で、パンクラス初陣を迎えた朴光哲。約3年ぶりの国内復帰戦かつ初のフェザー級戦で、プロキャリア7戦7勝、20歳の新鋭・牛久絢太郎と対戦した。
<フェザー級/5分3R>
朴光哲(日本)
Def.2R4分49秒by TKO
牛久絢太郎(日本)
朴が左手を前に出した構えでフェイントを入れながら右ローを蹴る。牛久はローの蹴り終わりにダブルレッグを合わせて、朴をケージまで押し込む。ここからケージ際で四つ組の攻防が続き、朴が離れ際に右フックを放った。
試合がスタンドに戻るとローを蹴って、そこから右ストレートにつなげる朴。牛久も左フックから組みつき、朴をケージまで押し込んでダブルレッグへ。朴に尻餅をつかせることに成功する。朴は金網に背中を預けて立ち上がろうとし、牛久がそこへヒザ蹴り。
しかし、これが朴の顔に当たり、反則となるグラウンド状態での顔面へのヒザ蹴りでブレイク。牛久に口頭注意が与えられた。再開後、朴が右ストレートを狙い、牛久が組みついて初回を終えた。ジャッジ3名とも10-9で牛久のラウンドとする。
2R、牛久は朴の右ストレートに合わせて組みついてケージへ。だが、金網を背にしてテイクダウンディフェンスする朴を崩せない。逆に朴は牛久のタックル&クリンチを受け止めて、ケージを使ったテイクダウンディフェンスで牛久の体力を消耗させる。
試合がスタンドになると朴がパンチのプレッシャーをかけて右ストレートと左フック。組みの離れ際に右フック&ヒジを狙い、下がる牛久に右ストレートと右アッパーで畳み掛ける。
ここから朴が連打をまとめると、牛久がやや引き込むようにダウン。トップポジションを奪った朴は牛久のガードワークを潰しつつパンチとヒジを落とし、試合残り11秒のところでレフェリーストップを呼び込んだ。
ポイント上は1Rを失い、2Rに逆転した形の朴だが、初回から組みついてテイクダウンを狙う牛久をテイクダウンディフェンスで体力的に削り、最終的にはパウンドアウトに持ち込んだ。まさにベテランならではの試合運びで、終わってみれば試合開始から試合終了まで朴が展開を作った試合だった。試合後、控え室で朴にパンクラス初勝利となった一戦を振り返ってもらった。
――まずは試合を終えた心境を聞かせてください。
「勝って当然の試合だったんで、勝ったからどうこうはないですけど、久しぶりの試合ってことで、とりあえずホッとしているかなって感じです」
――約1年振りの試合、フェザー級初戦、そしてパンクラス初参戦という部分で、気持ちの面ではいかがでしたか。
「そういうのを逆に意識しないように、気負わないように。いつもは結構ゲンを担ぐんですけど、それもあんましやらないで。まぁ、忘れちゃったっていうのもあるんですけど(笑)。そういう感じでやりました」
――対戦相手の牛久選手の印象を聞かせてもらえますか。
「若いのに頑張ってたなって。まだ若いんだし、これにめげずに。僕が20歳の時はまだ総合格闘技をやってなかったから、頑張ってもらいたいです」
――1Rはポイントを取られてしまいましたが、それも想定内でしたか。
「そうですね…想定内というか、『やばっ』と思いましたね、一瞬(笑)。この展開でも(ポイントを)取られるんだって思いました」