【WSOF21】岡見のウェルター級マッチがなくなり、パーマーの初防衛戦
【写真】クリス・ホロデッキーの挑戦を受けるランス・パーマー。UFCが目標と公言しており、そのためにもWSOFで星を落とすことはできない (C)GONGKAKUTOGI
5日(金・現地時間)、カナダ・アルバータ州エドモントンのエドモントン・エキスポセンターでWSOF 21「Palmer vs Horodecki」が行われる。当初の予定では岡見勇信がライアン・フォードとの対戦でウェルター級初戦を戦うはずだった今大会、フォードの負傷欠場で岡見のカード自体がなくなるという――WSOFらしい経緯が見られた。
そんな日本における注目カードに代わり、メインではWSOF世界フェザー級王者ランス・パーマーがクリス・ホロデッキーの挑戦を受けるフェザー級選手権試合が組まれた。王者パーマーはアルファメール所属のレスラー。以前は力任せの打撃から、豪快無比なテイクダウンを主武器に戦ってきた。WSOF初戦ではジョージ・カラキャニャンにギロチンで敗れ、キャリア初黒星とともに王座奪取に失敗。その後はレンジとタイミングを計った左ストレート、テイクダウン後のグラウンドコントロールに長足の進歩を見せており、力を抜いたファイトができるようになった。その結果がリック・グレンの王座に挑んだ前戦、ゲームプランにのっとり削ってから極めたRNCによる一本勝ちに表れている。
チャレンジャーのクリス・ホロデッキーはIFL時代にワンダーボーイの異名を取ったティーンエイジャーだったが、時は流れ27歳になりパーマーの方が一歳年少となっている。MMAにキックのような打撃を持ち込んだ早熟の天才はWECをリリースされたのち、BellatorやWSOFを戦場とし、5勝2敗1分1NCという戦績を残している(通算21勝5敗1分1NC)。
とはいっても勝ち星を挙げた相手は無名のファイターが多く、マルロン・サンドロやマイク・リッチマンに敗れていることからも、厳しい世界戦になることが予想される。序盤の打撃戦で勝機を掴むためにも、接近戦でのテイクダウンディフェンス、あるいは遠い位置でのレンジのコントロールと、パーマーの瞬発力とやりあう戦闘能力、もしくは無力化させる戦略が必要となってくる。
■WSOF21 対戦カード
<WSOF世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者] ランス・パーマー(米国)
[挑戦者] クリス・ホロデッキー(カナダ)
<WSOF世界ヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者] スメリーニョ・ラマ(ブラジル)
[挑戦者] ブラゴイ・イワノフ(ブルガリア)
<ウェルター級/5分3R>
マイク・ヒル(カナダ)
マーク・ドラモンド(カナダ)
<フェザー級/5分3R>
ハキーム・ドワード(カナダ)
チューカ・ウィリス(ナイジェリア)
<ミドル級/5分3R>
マット・ベイカー(カナダ)
マーカス・ヒックス(カナダ)
<ウェルター級/5分3R>
ニック・フラベック(カナダ)
ギャレット・ナイバケン(カナダ)
<バンタム級/5分3R>
マイケル・ヘイ(カナダ)
ルーイ・グローバー(カナダ)
<ライト級/5分3R>
ティム・スミス(カナダ)
スペンサー・ロホヴィ(カナダ)
<ライト級/5分3R>
ロジャー・アルベス(カナダ)
ダニー・ドーイ(カナダ)
<ライト級/5分3R>
スティーブン・ボーモント(カナダ)
ホゼ・ロドリゲス(カナダ)
<ライト級/5分3R>
ダン・ラリビエール(カナダ)
ジャスティン・サンダース(カナダ)