【PFL2022#02】完全無欠のポイントアウト。用意周到マネージメントMMAで、ウェードがパーマーに完勝
<フェザー級/5分3R>
クリス・ウェード(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
ランス・パーマー(米国)
サウスポーのパーマーに対し、ウェードがスイッチスタンスで挑む。左リードフックのウェードが距離を詰めて前蹴り。そこにパーマーが左を合わせる。ここでアイポークがあったとパーマーがアピールして試合が中断する。再開後、ウェードが左右のロー、ヒダリサイドキックを入れる。パーマーが左ストレートをヒットさせ、ウェードが後方にバランスを崩す。それでも前に出るウェードが右ジャブを2発入れ、左ハイキック&左ミドルへ。蹴りを多用するウェードに対し、パーマーが見さされている時間が続く。
踏み込んで左オーバーハンドを当てたパーマーが足を使って攻め急がない。前に出せて左狙いのパーマーは、右ハイをガードしスピニングバックキックをかわす。ローからハイ、フックと左側から攻撃するウェードが最後にオーソで右サイドキックを入れた。
2R、左内回し上段蹴りを見せたウェードは、パーマーのダブルレッグを切って逆にケージに押し込む。ヒザをボディに入れたウェードは、ダブルアンダーフックから押し返してきたパーマーの左を被弾して離れる。パーマーはローをキャッチして左を当て、ステップインにカウンターを合わせていく。ローの蹴り合いからパーマーの左オーバーハンドは空振りに。ウェードは組みに行かず、打撃勝負だ。左を見せて右を当てたウェードは、スーパーマンパンチをかわす。残り10秒、先手争いのまま5分が終わった。
最終回、ジャブから右を伸ばすウェード。さらに左右ローを蹴って微差を取っていく。追いかけて左を伸ばすパーマーも、テイクダウン防御有りきの打撃を繰り返され組みに行けない。そのなかで右を当てるなど、スコアリングするウェードがワンツーを当てる。と、パーマー渾身のダブルレッグにもギロチンから立ち上がるなど、用意周到なウェードは倒す、フィニッシュするという意味では何にも無しのMMAを非常に上手くマネージメントしている。
組みが切れることで機能するマネージメントMMAで優位に立つウェードに対し、パーマーの往年の爆発力がない。ウェードは右を見せて、後ろ回し蹴りを決めた。絶妙なディフェンシブ・アタッカーぶりを見せたウェードが、最後の10秒で左ストレートを被弾するが、危ない場面がないままタイムアップを迎えた。
結果、3-0で快勝したウェードだが勝者インタビューは行われなかった。これでレギュラーシーズン1戦を終え、全て判定決着ということで工藤もプレイオフ進出の可能性は──数字上、対戦相手にもよるが3P獲得ファイターにフィニッシュ勝利で近づく可能性が十分に残っている。