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【PFL2023#07】組みたいウェードをブラガがパンチでコントロール。スプリットで下しトーナメント決勝へ

【写真】30-27でウェードというのは、驚かされた(C)PFL

<フェザー級準決勝/5分3R>
ガブリエル・アウベス・ブラガ(ブラジル)
Def.2-1:30-27.29-28.27-30.
クリス・ウェード(米国)

サウスポーのブラガにウェードが近づく。オーソドックスにすいっちしてサークリングするブラガに組みつくウェード。ダブルレッグでケージに押し込まれたブラガは、離れて反対にプレスをかけてローを繰り出す。ブラガが右ストレートを伸ばすと、ウェードもパンチから左インローに繋げる。ブラガが右を強振してウェードにケージを背負わせた。

ケージ中央に押し戻したウェードの顔面に、ブラガの左フックが突き刺さる。ウェードの左ミドルをブロックしたブラガはガードを固めて右ハイを見せた。スイッチしながら左右のパンチ、左右のローを打ち込むブラガの右ストレートがウェードの顔面を捉えた。ウェードもスイッチしながら左の蹴りを散らすも、ブラガの前進を止めることはできない。残り1分半、ウェードがシングルレッグで組みつき、ダブルレッグに切り替えてブラガに尻もちを着かせた。

すぐに立ち上がったブラガが、オーソドックスから左ジャブで距離を測る。さらに右の前蹴りからサウスポーにスイッチすると、ウェードもサウスポーから右ジャブを伸ばした。やや見合う展開が多くなったところで初回が終了した。

2R、ブラガが右ローを当てる。続いてブラガのアイポークで試合が中断したが、すぐに再開された。右前蹴りを散らすブラガを強引にケージへ押し込んだウェードが、グラウンドに持ち込みトップからギロチンへ。これは極まらずもボディロックでトップをキープする。背中をケージに着けているブラガは、ウェードの頭を抑えて立ち上がろうと試みる。ウェードがサイドに回ろうとしたところでブラガが立ち上がった。

スタンドに戻るとブラガが体勢を入れ替えてウェードをケージに押し込む。ここはウェードが離れて打撃戦へ。しかしスタンドではブラガが手数と正確性で上回っている。サウスポースタンスから右ジャブを突くウェードは、オーソドックスにスイッチして右ボディストレートを伸ばした。ブラガはウェードの左ミドルをキャッチして右ストレートを繰り出す。疲労か動きの落ちたウェードに対し、ブラガはショートのパンチとローを当てながら、速い右ストレートを打ち込んでいく。さらに右跳びヒザから組みつき、ウェードをケージに押し込んで2R終了を待った。

最終回、ウェードが左ジャブを連打しながら距離を詰めるも、ブラガが右に回って回避する。ここまで取られているとみたか、積極的に仕掛けるウェードの右ショートがヒットする。ケージにブラガを詰めてパンチを当てるウェードは、下がるブラガにテイクダウンのフェイントを織り交ぜながらパンチを放つ。さらに組みながらダーティボクシングへのコンビネーションを見せるウェードだが、クリーンヒットがない。

ケージ中央でブラガのワンツーがウェードのアゴに突き刺さる。またも動きが落ちたウェードに対し、コツコツとローを当てるブラガは、前に出て来るウェードにカウンターの左フック、右ストレートをヒットさせる。ボディロックで組んだウェードがドライブし、ブラガがウィザーで耐える。ウェードは左腕を差し上げて揺さぶるも、ブラガを倒すことはできない。場内からブーイングが飛ぶなか、試合終了のゴングが鳴った。

裁定は2-1でブラガの勝利に。1人のジャッジがウェードに30-27を付けたのは疑問しかないが--。ともあれプロデビュー以来12連勝と無敗を保つとともに決勝進出を果たしたブラガは「彼はタフだった。世界のベストファイターと戦ってきて。その相手をドミネイトできると証明するために戦い、それがなった。PFLで最年少チャンピオンになる。僕にはアーミーが控えている。チーム、そして父。彼にこの勝利を捧げたい」と、決勝に向けて意気込みを語っている。


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