【ONE FN13】まさに死力を尽くした消耗戦、セネガル相撲のケニがブシェシャから勝利をつかみ取る
【写真】初回にはがぶって、引き込んだブシェシャからパスも決めていたログログ!! これがMMA(C)ONE
<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
オマル・ログログ・ケニ(セネガル)
Def.3-0
マーカス・ブシェシャ・アルメイダ(ブラジル)
ケニがジャブを見せて右ハイキック。ブシェシャも打撃で応戦するが、ケニの圧力に押されて引き込み気味に下になる。ブシェシャはケニの身体をフックガードで浮かせるが、ケニもバランスよくトップキープする。ブシェシャもこの動きから立ち上がる。
試合がスタンドに戻ると、ケニが左フックから右アッパー、鋭い右ロー。ブシェシャはダブルレッグに入り、右わきを差してテイクダウンを狙うが、ケニは倒れない。互いに距離をとると、ケニが右ハイ。ジャブをついて、右フックを打ち込む。
ダブルレッグを切られたブシェシャは、ケニの腕を巻き込んで上のポジションを狙う。トップをキープしたケニはパンチを落としてサッカーボールキック。ブシェシャはケニの足元にもぐって横三角、外ヒールを狙うが、ケニは自分の膝を抜いて脱出する。ブシェシャはそれを追いかけるようにダブルレッグ。ケニはブシェシャの頭をつぶすしてパンチを入れる。
立ち上がったブシェシャは右ストレート、ケニも右を打ち返す。ブシェシャが右を空振りしてバランスを崩すと、そこにケニが左右のフックを連打。ブシェシャは必死にシングルレッグで組みつくが、逆にケニのパンチを被弾してしまう。1Rから激しい攻防が続き、両者ともに体力の消耗が大きい。
2R、ブシェシャが右ストレートを当てて、コーナーまで押し込むが、ロープを掴んだとしてレフェリーはブレイクを命じる。ブシェシャは右ローと前蹴り、ジャブから右ストレートにつなげる。ケニは右アッパーを突き上げる。
ブシェシャがダブルレッグでテイクダウンを奪うと、ケニは足を利かせられずにマウントを許す。ブシェシャはパンチ・ヒジを落とし、ケニが右腕を伸ばしたところで腕十字を狙うが、汗で体が滑ってしまうのか、ケニが腕を抜いて立ち上がる。
試合がスタンドに戻るとケニがジャブを当てて、ブシェシャのダブルレッグを切る。ブシェシャがガードポジションで引き込み、ケニがインサイドガードに収まるが、両者ともに動きがないまま、2R終了となった。
3R、ブシェシャは左フックを強振。シングルレッグからケニの脇をくぐってバックへ。ここもポジションをキープできずに、ケニがブシェシャを前に落とすように立ち上がる。ブシェシャが右ストレートからシングルレッグに入って引き込み、亀になると動きが止まる。ケニはそこにパンチを入れるが、レフェリーはケニがブシェシャのグローブを掴んだとしてブレイクを命じる。
スタンドで試合が再開になり、両者はノーガードで打ち合い。ブシェシャが必死に組みついてテイクダウンを奪い、ハーフガードからヒジを落とす。ケニが身体を起こして立ち上がり、ブシェシャがダブルレッグで組みつくと、ここでもレフェリーがブレイクを命じる。今度はケニがブシェシャのショーツを掴んだとしてイエローカードを提示した。
消耗が目立つなか打ち合う両者。ブシェシャがシングルレッグに入るが距離が遠く、そのまま引き込む。ケニは立ち上がったまま、最後はブシェシャが組みついて試合終了となった。
イエローカードが提示されたものの、ケニがブシェシャとの消耗戦に勝利。「神様のおかげで勝てた。レフェリーがグローブやショーツを掴んだといっているのは、間違いだと思っている」と試合を振り返り、ボーナス獲得を告げられると両手を挙げて喜びを爆発させた。