【ONE169】セネガル相撲の雄がONE世界王者に。序盤にTD奪ったログログがマレキンを判定で下し戴冠
<ONE世界ヘビー級選手権試合/5分5R>
ウマウ・ケニ・ログログ(セネガル)
Def.2-1
アナトリー・マレキン(ロシア)
サウスポーのログログに対し、マレキンが右ストレートをボディに伸ばす。さらに右ストレートを上下に散らすマレキン。ログログはマレキンのパンチをかわし、ダブルレッグで倒す。ロープ際で4点ポジションになったマレキンに、ログログがパンチを浴びせた。マレキンは立ち上がるも、ログログがバックコントロールを続ける。ログログはリフトしてグラウンドに持ち込もうとするも、ここでマレキンが左腕をロープにかけて防いだ。
すぐにレフェリーが割って入り、マレキンに注意を与えて試合を再開させる――が、なぜかスタンドのバックコントロールの状態からリスタートとなる。直後、正対したマレキンをログログがコーナーに押し込む。左腕を差し上げているログログは、マレキンの右足に手を掛けた。レフェリーが動くように注意すると、ダブルレッグに切り替えた。またもロープに腕をかけたマレキンに、イエローカードが提示される。コーナー際でログログが左腕を差し上げた状態から再開されると、そのままログログがコーナーから逃さなかった。
2R、距離を詰めてきたマレキンに、ログログが左を振るう。かわして組んだマレキンがログログをコーナーに押し込む。左に回ったログログは、パンチを放つも再びマレキンに組まれてしまう。ログログをロープに押し込んだマレキン。ここでマレキンがなぜか怒り、レフェリーがログログに注意を与えた。ログログがグローブを掴んでいたようだ。
ブレイク後、ログログがマレキンをロープに押し込む。離れたマレキンの顔面に、左ハイを放つ。マレキンの右ストレートをかわし、シングルレッグで入るログログ。これを切ったマレキンが左腕を差し上げてロープに押し込んでいくも、展開がなくレフェリーがブレイクをかけた。ログログの左スイングをブロックしたマレキンは、プレスをかける。ログログをコーナーに詰めたが、テイクダウンのフェイントに対して空スプロール。そのまま向かい合ってラウンドを終えた。
3R、マレキンの右スーパーマンパンチの打ち終わりに、ログログが左2発をクリーンヒットさせる。しかしマレキンの右もログログの顔面をとらえた。ログログをコーナーに詰めて右を浴びせるマレキン。打ち合いから組んだ両者だが、やはり展開はない。またもログログに指を掴む行為が見られたのか。マレキンが離れて再開後、コーナーを背負ったログログと打ち合いを展開する。
互いのパンチがかするなか、やはりマレキンが組んだ。マレキンが動かず、レフェリーがブレイクをかける。ともに右を振るったあと、マレキンが右ストレートを上下に散らして、ログログをコーナーに追い込んだ。ログログの右フックを受けたマレキンが組みつきも、ログログが押し返してリング中央へ。押し合いからマレキンが押していくも、離れて再び打ち合いからマレキンが組むという展開でラウンドが終了している。
4R、やや疲労が見られるマレキン。ログログはオーソドックスから右を伸ばす。しかしサウスポーに戻したログログが左ハイを繰り出した。マレキンの左フックを受けると組みつくログログ。マレキンをコーナーに押し込むと、会場からブーイングが飛ぶ。切り返したマレキンがログログを押し込むも、同様にブーイングが聞かれる。ブレイク後、ログログはサウスポーに構えた。マレキンがダブルレッグでログログをコーナーに押し込む。しかし全く展開はなく、レフェリーがブレイクをかける。再開後、マレキンが右ストレート、打ち合いからログログのパンチを食らった。
最終回、やはりマレキンが詰めるも。ログログのストレート気味の右ジャブがクリーンヒット。尻もちをついたマレキンが組むも、切り返したログログがボディロックでロープに押し込む。そしてマレキンがコーナーに押し込んでいくが、ログログが切り返して両者の動きが止まる。リング中央に戻って見合う両者に対し、会場からはブーイングが飛ぶ。そしてまたもマレキンがログログをコーナーに押し込む――ブレイク――打撃戦からマレキンが押し込むという展開が続けられる。最後はマレキンが左右のパンチを当て、試合終了を待った。
打つ、組む、そして動かない――という展開の中、序盤にテイクダウンを奪っていたログログがスプリットの判定でベルトを奪取した。新王者ログログは「いつだって新世代が出てくる。これからは俺の時代だ。100Kが欲しい。6歳からセネガル相撲をやってきて、マレキンは俺をテイクダウンできない。チャンピオンになることは分かって来たけど、チームのお陰だ」と語った。