【ONE169】キンガドが脅威のグラップリング向上も。モライシュがスクランブルでギロチン一閃、一本勝ち!!
【写真】もちろんギロチンも上手いのだが、そこまでの道筋を立てるのは絶妙なミキーニョだ(C)ONE
<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
Def.2R4分14秒by ギロチンチョーク
ダニー・キンガド(フィリピン)
試合開始直にキンガドの右にダブルレッグを合わせたモライシュが、テイクダウンに成功する。キンガドはハーフバタフライ&ロックアップからシングルレッグでレッスルアップ、リバーサルを完成させる。トップを取ったキンガドに対し、腰を切って腕十字のミキーニョだが、鉄槌を落とされ逆にハーフバタフライ&ロックアップへ。
抜いた方の左足で、ヒザを顔面に見舞ったキンガドはモライシュのシングルレッグをクレイドルで潰してトップをキープする。それでもモライシュもダブルレッグで担いで、リバーサルを決める。ロープ際からリング中央で試合が再開されると、モライシュはキンガドのニーシールドに鉄槌を落とし、肩固めのプレッシャーを強める。キンガドが足をきかせ、足関節を仕掛けたところで時間となった。
2R、キンガドは右ローからワンツー、そしてカーフを入れて組みつく。ロープを背負ったモライシュのいなしをすかしたキンガドが、ヒザを狙う。間合いを取り直したモライシュが右を当てるが、動きが軽いのはキンガドか。キンガドはジャブに右フックを振るい、前蹴りからのテイクダウン狙いを切る。さらにワンツーから右を打ったキンガドが、右カーフを蹴る。両者がジャンピングニーを狙うとモライシュのヒザがキンガドの急所に。ブレイクから、試合が再開されるとモライシュがダブルレッグを即決める。
枕で圧を掛けるモライシュに対し、キンガドはニーシールドでヒジを入れる。モライシュは頭を胸につけて右のパウンドを振り落とし、ボディロックからパスへ。キムラで耐えるキンガドはワキ腹を殴られる。キンガドの強引なキムラスイープ狙いに、足を抜いて立ち上がったモライシュは起き上ってきたキンガドに、ジャンピングガード&アームインギロチンをセットアップ。そのまま引き込んで、タップを奪った。
キンガドのグラップリング能力の成長にも驚かされたが、一枚上を行ったモライシュは「今も勝てることを証明したかったし、勝利を欲していた。父になって、この勝利を娘に捧げたい。チャンピオンが戻ってきたんだ」と話すとともに、ボーナスがないことに不満を示した。