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【UFC FOX15】連敗喫した水垣偉弥 「もう一度、UFCで勝つことをだけを考えて」

Takeya Mizugaki【写真】時差ボケが取れないなか、自撮りして今の様子を送ってきてくれた水垣。傷らしい傷は一切ない(C)TAKEYA MIZUGAKI

18日(土)のUFC FOX15アルジャメイン・ステーリングに判定負けを喫した水垣偉弥が、帰国後に現在の心境、そして試合を振り返るコメントをMMAPLANETに寄せてくれた。

引退はしない。UFCとの契約がある限り戦い続けると、新たな一歩を踏み出す水垣の決意表明は以下の通りだ。

水垣偉弥
「昨日、帰国しました。攻撃を受けてのダメージはないのですが、試合中にヒザを痛めてしまったので、これからドクターに診てもらい、状態を把握したいと思います。体のダメージよりも、2試合連続で何もできずに負けてしまったので、心のダメージの方が相当あります。結構、堪えています。テイクダウンのタイミングを外して、ステーリングの蹴りの距離よりもインサイドに入ってパンチを入れようというのが大まかな作戦でした。

近づき過ぎれば四つ組みで僕の方もテイクダウンを狙う。テイクダウンを奪えなくて、倒されないように戦うことは可能だと考えていました。ただ、あそこまで徹底してテイクダウンを狙ってくるのは想定外でした。これまではもう少し、蹴りや打撃も見せていたので。一度、テイクダウンをしっかりと切って、タイミングを計るために打撃の展開にしようと思っていたのですが、それもままならなかったです。

手応えのあるパンチは全く入れることはできなかったですね。リーチがあってスタイル的にも被弾することが少ないファイターだと思うので、ちょっとしたパンチでももらうのを嫌がったのではないかと思います。それがあって徹底したテイクダウン狙いを選択したのではないかと思います。

前の試合のことがあったので、前に前にとはならないように心掛け、テイクダウンを警戒はしていたんですが、とにかく全ての反応がテイクダウンというぐらい割り切って攻めてきましたね。自分が下がっても前に出てこないので、下がりながらのパンチも入れられないし、本当に打撃戦を封じ込まれました。

押し込まれた状態が続き、徐々にポジションも厳しくなっていきましたが、スタミナ的には問題なかったです。ただ、あの展開がずっと続いているので『拙いな』という想いが大きくなっていき、それでもエスケープできないので焦りが募っていきました。

最終回、スプロールして一瞬、距離も間もあった直後、ローシングルで倒されたのですが、あそこの場面ではそのまま攻めるか、スタンドに戻すか、どちらにするのか完全に躊躇していました。今回の試合の敗因は迷ってしまうという部分は大きかったと思います。

最後の肩固めは、瞬間的にヤバイと感じました。何か狙っている気配はあったんです。でも、振り返って胸を合わせないことにはどうにもならないので動きました。ホント、あの態勢からの肩固めが極まるとは普通は思わないですよね。

2連敗です。ドミニクに負けた時UFCとの契約がある限り戦おうと想い、現役続行を決めました。実際、今回の試合で負けるとリリースされるという覚悟だったのですが、マネージャーがズッファのマッチメーカーと話したところ、リリースにはならないようなので、引退はせずに続けるつもりです。

まずはもう一度、UFCで勝つことをだけを考えて立て直したいです。本当に今回の敗戦で自分がUFCでチャンピオンになれる可能性は、本当に薄くなってしまいました。あとはここまでやってきた意地と、まだ何か自分から生まれるモノがあるんじゃないかという望みを持って、もう一度、やっていこうと思います。ファンの皆さんには、もう少し付き合ってもらえるようだと嬉しい限りです。あと少しだと思っています。最後まで全力で現役生活を全うするつもりなので、宜しくお願いします。応援ありがとうございました」

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