【Metamoris05】14年振りの再戦はドローに。ヘンゾはパスを決めて笑顔
【写真】ヘンゾのパスに対し、桜庭はなかなか足を戻せなかった(C)METAMORIS
<ノーギ/20分1R>
ヘンゾ・グレイシー(ブラジル)
Draw
桜庭和志(日本)
47歳のヘンゾ、45歳の桜庭。この試合もHALEO提供試合と発表された。スタンドで頭をくっつけて手首、首を取り合う両者。1分経過直前、桜庭のシングルでヘンゾが尻餅をつくもすぐに立ち上がる。さらにアームドラッグをしかけた桜庭、ヘンゾは一旦離れて組み付くと、続くテイクダウン狙いはスプロールする。ヘンゾは右足で桜庭の左足を払い、バランスを崩される。直後にテイクダウン狙いをがぶり、そこからギロチンへ。引き込むも頭が抜けてしまいガードを取ることに。クローズドからヘンゾは、桜庭の左ヒジを取ろうと動く。
5分経過、ヒジをやらないように手を合わせる桜庭。動きは決して多くないが、重厚感のある試合に。解説のジェフ・グローバーは「この態勢で立ち上がって、スピンしたのを覚えている」とコメント。ヘンゾのクローズドガードに対し、桜庭はガードを割りにはいかない。
残り10分、ヘンゾのクローズドガードは続き、桜庭がヒザを立てるシーンが増えてくる。とガードを解いたヘンゾは、桜庭のギロチンからクレイドルに合わせてトップを取る。担ぎパスを狙うヘンゾは、右手で頭を押さえサイドへ。しっかりと、頭を固めて抑え込むヘンゾに対し、桜庭は足を戻すことができない。上四方に回ったヘンゾは、桜庭の右手を抱える仕種も。上四方からサイドへ移行しつつ、今度は左腕を狙うヘンゾ。頭を跨いでキムラのセットアップに掛かる。残り2分になり、上四方にもどり両ワキのどちらをすくうかという状況のヘンゾ。桜庭は腹ばいになろうと、左へ動けば、即座に左腕を狙う。背中を付けた桜庭はハーフへ。ヘンゾは枕で固め、左足を引き抜きに掛かった。
タイムアップまで30秒を切り、ヘンゾがパスを狙う。太腿の後ろをホールドし形的にはディープハーフに近い形となったが、ここから桜庭も動けずタイムアップに。その瞬間、ヘンゾは笑顔を浮かべ桜庭に抱き付いた。14年振りの邂逅はタイムアップのドローとなった。