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【PXC45】新顔ヴォルカノフスキー×カイル・レジェス、打撃の圧が勝負を分ける

Kyle Reyes【写真】打撃でペースを握れば、テイクダウンにはギロチン、ヒザ蹴りを合わせることができるレイジェスだが、ヴァルカノフスキーも未知の部分があり予想は難しいファイトと
なる (C)MMAPLANET

24日(金・現地時間)、グアム・マンギラオのUOGフィールドハウスで開催されるPXC45。今大会に日本人ファイターは出場しないが、タイをベースとしたオセアニア勢がPXCに本格的に参戦する。そしてタイガームエタイの所属のアレックス・ヴァルカノフスキーは、地元グアムのアンダーワールド・エクストリーム所属のカイル・レイジェスと対戦する。

レスリングベースのヴォルカノフスキーは、フィジカルの強さに通じるパンチ力、タイで磨いた首相撲からのヒザ蹴りなどを主武器にキャリア7勝1敗の戦績を残している。特筆すべきはノヴァウニオン所属、DREAMバンタム級GPにも出場したホドウフォ・マルケスを1RKOで下している一番か。キャリア唯一の敗北となったコーリー・ネルソン戦ではテイクダウンを奪われ続け、打撃が荒くなったところでハイキックにより敗れたが、7勝のうち6試合でフィニッシュしていることでも分かるフィニッシャーだ。打撃だけでなくギロチンで対戦相手を失神に追い込み、RNCでもタップを奪っている点でも完成度の高さがうかがえる。

打撃は下がりなら右フックを決めるなど、力に頼ったように見えて、その実は誘うのが上手い。パンチで圧を掛けテイクダウンに結びつけると、スクランブルでギロチン、バックに回ってRNCと絞めという方程式を持つヴォルカノフスキーだけに、まずは打撃ありきでレイジェスを崩しにかかるか。とにかく、その打撃同様にサブミッションもパワー重視系だ。一方、レイジェスも打撃のシャープさ、回転数、そしてハンドスピードの速さなら遅れを取らない。これまで日本の矢地祐介、今大会でバンタム級王座決定戦に出場するロランド・ディに敗れているが、そのディと王座を賭けて戦うアグオンにはデビュー戦で勝利している。

先に記したように打撃のスピードで、ヴォルカノスキーをリードするレイジェス。そのスピードと勢いに負けた相手のテイクダウン狙いには、しっかりとヒザやパワーギロチンを合わせることもできる。矢地戦では、打撃の勢いを封じ込まれたことで自分の貫くことができなかった。同じ自分のペースで戦えなかったキム・テギュン戦だと、一進一退の打撃&神経戦のなかで、飛びヒザを決めて一気に勝利をモノにしており、自分のペースに持ち込めない戦いでも我慢強く戦うことはできる。ただし、ヴォルカノフスキーが本来得意とするテイクダウンを多用してきた場合に、どこまでその我慢が続くか。逆にあっさりとガードを選択し、下からの関節を狙うということも考えられるが、ヴォルカノフスキーが打撃+テイクダウンでなく、打撃のみでくるようだとレイジェスの勝機は広がることは確かだろう。

■ PXC45対戦カード

<PXCバンタム級王座決定戦/5分5R>
カイル・アグオン(グアム)
ロランド・ディ(フィリピン)

<フェザー級/5分3R>
カイル・レイジェス(グアム)
アレックス・ヴォルカノフスキー(豪州)

<フライ級/5分3R>
ダレン・ウエノヤマ(米国)
シェーン・アルバレス(北マリアナ諸島)

<女子ストロー級/5分3R>
ジョン・ユジン(韓国)
ブローガン・ウォーカー(グアム)

<バンタム級/5分3R>
トビー・ミセッチ(ハワイ)
トレヴィン・ジョーンズ(グアム)

<フライ級/5分3R>
マイク・サンチェス(グアム)
スコット・エクラヴェア(グアム)

<ライト級/5分3R>
タイロン・ジョーンズ(グアム)
ホン・スンチャン(韓国)

<フライ級/5分3R>
マクレーン・アルフレッド(グアム)
ヴィンセ・マスガ(北マリアナ諸島)

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