【Belaltor130】シーズン7ウィナー=ジャンセンが1年7ヵ月ぶりの復帰戦で五輪柔道家ホーンと対戦
【写真】中間距離のジャンセンに対し、ホーンはレンジの外からローが生命線となるライト級、注目のカードだ(C)KEITH MILLS
24日(金・現地時間)、カンザス州マルヴェニのカンザススター・アリーナで開催されるBellator130。11月15日(土・同)のビッグイベント=Bellator131を控え、シーズン11は今大会を持ってひとまずインターバルに入る。そんな同大会のメインカードはベラトール世界ライトヘビー級選手権試合=エマニュエル・ニュートン×リントン・ヴェッセル戦を始め4試合が用意されている。
ボビー・ラシュリーのベラトール2戦目、マルース・クーネンのサークルケイジ初陣以上に気になるのが、デイブ・ジャンセン×リック・ホーンのライト級の1戦だ。シーズン7ライト級Tトーナメント優勝のジャンセンは、昨年6月に当時の世界ライト級王者マイケル・チャンドラーへの挑戦が決まっていたが、トレーニング中にヒザの前十字靭帯損傷でタイトル戦を棒に振ってしまった。その後、長期療養に入りこの試合が実に1年7ヶ月振りの実戦復帰となる。
この間、ベラトールはトーナメント戦が消滅。ジャンセンもタイトル挑戦権を事実上失い、スコット・コーカーのかじ取りの下戦うこととなった。対戦相手はアテネ五輪柔道米国代表、今やローキックでKO勝ちできるホーンだ。ベラトールで戦うようになり5年目を迎えるホーンは、これまでにシーズン4ウェルター級T準優勝、シーズン6ライト級T優勝、そしてシーズン9ウェルター級T優勝と2階級制覇を成し遂げている。8人制トーナメントで2階級を制したのはホーンとパット・カーランの2人しかいない。そんなホーンだが世界挑戦はチャンドラー(ライト級)戦、ドゥグラス・リマ(ウェルター級)戦と2度失敗し、再度ライト級転向をこの試合で果たすこととなった。
胸を合わせた攻防と、ローキックに加え、相手の踏み込みに合わせた右ストレートのカウンターを得意とするホーンに対し、レスリングベースのジャンセンは中間距離の打ち合いやダーティボクシングに長けている。加えて寝技になった時の防御力と粘り強くトップを取り返す力は、シーズン7T決勝でマーチン・ヘルド戦を破った試合で十二分に発揮している。スクランブルのなかでフロント系チョークも巧みに使いこなすジャンセンが、いかに打ち合い、そして削り合いという展開に持ち込むか。
ホーンの集中力が切れるようだとフロント系チョーク、あるいは心身ともに削ってポジション奪取からRNCという手もあるジャンセン。対してホーンはジャンセンのレンジの外からのローで前足を削る。そしてジャンセンの軸が乱れ、パンチが大きくなると右ストレートでKOするというのが理想的な試合展開だ。
今大会のメインのように、今後タイトル戦の数が増えてきそうな気配のベラトールだけに、シーズン10T優勝のヘルドを下しているジャンセンがホーンを倒せば、Bellator131で組まれたウィル・ブルックス×チャンドラーの王座決定戦、その勝者に挑戦という話も現実味が出てくるだろう。
■ Bellator130対戦カード
<Bellator世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
エマニュエル・ニュートン(米国)
リントン・ヴァッセル(英国)
<ヘビー級/5分3R>
ボビー・ラシュリー(米国)
カール・エドリントン(英国)
<女子フェザー級/5分3R>
マルース・クーネン(オランダ)
アナリザ・ブッチ(イタリア)
<ライト級/5分3R>
デイブ・ジャンセン(米国)
リック・ホーン(米国)
<ライト級/5分3R>
デヴィッド・リッケルズ(米国)
ダヴィ・ラモス(ブラジル)
<ヘビー級/5分3R>
デレック・ボヒ(米国)
アレックス・ハドルストン(米国)
<ライト級/5分3R>
アーロン・デロー(米国)
ネイト・ジョリー(米国)
<フェザー級/5分3R>
ダリオン・コールドウェル(米国)
アンソニー・ディジー(フランス)
<ミドル級/5分3R>
サム・オロペザ(米国)
ギャリー・タプソア(米国)
<ヘビー級/5分3R>
ギジム・セルマニ(アルバニア)
ダニエル・ガルモア(米国)
<ライト級/5分3R>
マーシオ・ナバーロ(ブラジル)
コディ・カリーロ(米国)
<フェザー級/5分3R>
リッキー・マスグレーブ(米国)
ジョー・ウィルク(米国)