この星の格闘技を追いかける

【UFC298】スペインにUFCのベルトが─拳の圧で上回るトプリアが、右フックでヴォルカノスキーをKO

<UFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
イリャ・トプリア(スペイン)
Def.2R3分32秒by KO
アレックス・ヴォルカノフスキー(豪州)

オクタゴン中央のトプリアに、ハイキックをまず蹴ったヴォルカノフスキー。ワンツーに距離を取ったヴォルカノフスキーは、左ロー、左ミドルを蹴る。トプリアはやや前足重心から右オーバーハンドを繰り出し、ヴォルカノフスキーが左の蹴りを構えを変えながら続ける。逆に右カーフで、姿勢を乱させたトプリアがカーフ。さらに右を見せつつ、圧を掛けるチャレンジャーが右を蹴りに合わせる。

姿勢を乱した直後に右カーフを蹴られたヴォルカノフスキーは、スイッチして構えを戻す。王者は左ミドル、右ロー。トプリアはワンツーからスリー&フォーとパンチを続け、右をヒットさせる。左ミドルをブロックして、右を伸ばしたチャレンジャーだがヴォルカノフスキーがカーフを2度蹴り込む。トプリアは組みのフェイクを見せてカーフ、逆にヴォルカノフスキーが組みつくとヒザを放って離れた。残り10秒、牽制し合った両者──初回は挑戦者のラウンドとなったか。

2R、挑戦者は左ジャブ、さらに右オーバーハンドからワンツーの左を伸ばす。構えを変えるヴォルカノフスキーは左に回り、左の蹴りも拳の圧は挑戦者が上か。ワンツーで左フックを当てたトプリアが、近距離でボディにショートのコンビを打ち込む。追うトプリアとの回るヴォルカノフスキーという展開のなかで、トプリアがローに右を合わせる。そしてカーフに続けたチャレンジャーは、ジャブを被弾すると上体を振って前へ。離れ際に左をヒットさせ、カーフに繋げたトプリアはジャブに右を合わせた。ヴォルカノフスキーは右ローからジャブを当てた直後に、トプリアが右を当て下がる。

左&右で前に出たトプリアが、ヴォルカノフスキーの右に右を合わせてフックを打ち抜く。腰から崩れ落ちたヴォルカノフスキーは、衝撃的な王座陥落となった。

「本当に嬉しい。人生は自分で創っていくんだ。君自身だ。どれだけ怖くても、自分で責任を取る。僕を見て欲しい」と新チャンピオンは話した。一方、敗れたヴォルカノフスキーは「長い間フェザー級チャンピオンだった。再戦はスペインでやりたい」とコメントした。


PR
PR

関連記事

Movie