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Overlooked【Pancrase Blood01】岩本の右ハイでダウンを奪われるも、中村が右フックで逆転KO勝ち

【写真】テレビ解説を務めた前田吉朗からは「ドヤ顔がムカつく(笑)」と言われていた中村だが、ドヤ顔も納得のKO劇だった(C)SHOJIRO KAMEIKE

スケジュールの都合により速報できなかった試合をお伝えする──帳尻合わせ試合レポート。ここでは18日(日)、大阪市住吉区の住吉区民センターで開催されたPancrase Blood01をレポートする。
Text by Shojiro Kameike

2021年7月以来の単独開催となったパンクラス大阪大会は、ナンバーシリーズとは異なる新ブランド「Blood」第1回として行われた。そのパンクラス大阪大会から中村晃司×岩本達彦の試合をお届けしたい。


<フェザー級/5分3R>
中村晃司(日本)
Def.2R2分40秒 by KO
岩本達彦(日本)

2018年10月のDEEP大阪大会で対戦し、その時はドローに終わっている両者。試合が始まると、サウスポーの中村が右手を伸ばしながら回る。プレスをかけて岩本を下がらせると、右ローを当てた。岩本も左を伸ばしながら右を当てるチャンスをうかがう。一気に距離を詰めた中村が右ローで大きな音を響かせる。距離を保って右ローを繰り出す中村が、岩本の左ジャブに対して右に回り、打ち終わりに右ローをヒットさせた。

岩本が右ミドルを放つと、中村も右ハイを返す。中村の右ロー、左ハイをバックステップでかわす岩本。中村も岩本の右ローの打ち終わりに左ジャブを狙うが、これはすぐに中村が距離をとってかわした。岩本の右ミドルをブロックした中村は、両手を前に出して動かす岩本の打ち終わりに右ローを打ち込んでいく。残り1分30秒で中村が左ストレート→左ハイのコンビネーションを見せた。セコンドの指示が掛かると、岩本が一気に距離を詰めて左右のパンチを伸ばす。さらに右の三日月蹴りからワンツーを繰り出した岩本に組みついた中村。首相撲からこかそうとしたが、岩本が離れる。

「山をつくれ!」というセコンドの指示を受け、岩本がワンツーから右ハイで中村に尻もちを着かせる。すぐに立ち上がった中村も、左ハイから右ローに繋げる。岩本が右を伸ばすと、右に回ってローを放つ中村。その動きに岩本が左フックを合わせる。序盤とは異なり、中村の左ハイをかわした岩本が自分の距離をつくって初回を終えた。

初回はジャッジ1名が中村の10-9、2名が岩本の10-9としている。

2R、両者の右ローが交錯する。中村が距離を詰めて右ローを打ち込んだ。岩本の左ジャブを右にかわした中村が右ローを当てる。距離をつくる岩本が右ハイを見せた。中村が距離を詰めていくが、岩本が右ショートのカウンターを当てている。

なおも中村が入ってくると、岩本が首相撲を狙う。岩本の左ハイをかわしたが、中村のボディに左ストレートを突き刺した。ジャブの打ち合いから中村が左ストレート→左ミドル、さらに組みついていくも岩本が首相撲で捕えた。岩本はケージに押し込まれながらもヒザをボディに突き上げ、右ヒジを放っていく。

中村が離れ、ケージ中央に戻ると右フックから右ローに繋げた。さらに右ジャブから組みつつ、右足の小外刈りを繰り出す中村。ここで突き放した岩本のアゴを中村の右フックが貫く。前のめりにダウンした岩本が仰向けになるが、中村が右パウンドの追撃でレフェリーストップを呼び込んだ。

2022年12月のクォン・アソル戦に続き、1年2カ月ぶりの試合をKO勝利で飾った中村は「そろそろ良い歳なので(現在38歳)、今年はパンクラスのベルトを狙っていきます」と挨拶した。

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