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Overlooked【Pancrase Blood01】高島がケージ掴みで減点1。ケージレスリングを発揮した若林が制す

【写真】若林のケージレスリングがタフファイトを制した(C)SHOJIRO KAMEIKE

スケジュールの都合により速報できなかった試合をお伝えする──帳尻合わせ試合レポート。ここでは18日(日)、大阪市住吉区の住吉区民センターで開催されたPancrase Blood01をレポートする。
Text by Shojiro Kameike

2021年7月以来の単独開催となったパンクラス大阪大会は、ナンバーシリーズとは異なる新ブランド「Blood」第1回として行われた。そのパンクラス大阪大会から若林耕平×高島俊哉の試合をお届けしたい。


<ストロー級/5分3R>
若林耕平(日本)
Def.3-0:29-27.29-27.29-27.
高島俊哉(日本)

ともにサウスポー。若林の右ローをかわした高島がガードを固めて距離を詰める。若林は左右の蹴りで高島を中に入れさせない。ケージ中央で高島が左カーフを当てた。続けて左ミドルはキャッチされるも、すぐに足を抜く。右ローからダブルレッグで入った若林。高島は下がってかわすも、そのままケージに押し込まれた。高島が左腕を差し上げると、若林は胸を合わせた。ダブルオーバーフックの若林のボディに、高島が右ヒザを突き刺す。オーバーフックを解かせた高島が離れる。

若林が再び右ローからのダブルレッグへ。高島に尻もちを着かせた。すぐさまパスを狙う若林に対し、高島はケージ際まで下がりポストに背中を着ける。高島の左足をすくい上げた若林だが、ここは立たれてしまう。高島が両腕を差し上げ、若林をケージに押し込む。若林の投げを防いだ高島が肩パンチで削っていく。若林は右腕を差し上げて押し返すが、ここは高島が離れた。

右ローでテイクダウンをうかがう若林。シングルレッグは防がれたが、そのまま高島をケージに押し込む。そしてローアンクルショットを狙うも、高島が防いだ際にケージを掴んでしまった。高島の左腕を抑え、ボディロックからバックをうかがう若林。高島にヒザを着かせたあと、バックから崩してグラウンドに持ち込むも、すぐにスタンドへ戻った。

初回はジャッジ3者とも若林の10-9とした。高島にはケージ掴みの注意が与えられている。

2Rも高島がガードを固めて距離を詰めるが、若林がサイドに回る。高島が左カーフを当てた。さらにボディロックからグラウンドに持ち込む。背中を着かされた若林はハーフガードで守る。ガードに戻した若林がスイープを仕掛けるも、高島はトップを奪うがまたもケージ掴みがあり。イエローカード(減点1)を提示されてしまう。再開後、高島が組みつくも若林が回って回避した。若林はケージ中央からニータップで入るも、これを高島がかわす。

高島は左カーフを当てて前に出るが、若林が右ジャブで止めた。さらに左ハイで高島を下がらせる。高島は左カーフを当てるも、若林がニータップで組みつき、またもケージに押し込んでいく。両腕を差し上げた高島がボディロックで体勢を入れ替える。崩した高島がシングルレッグで若林の左足をすくい、右ヒザを着かせる。若林は下からパンチを突き上げるが、高島がボディロックで逆側に投げて背中を着かせた。サイドに回った高島が右ヒジを連打してラウンドを終えた。

このラウンドは高島に減点1があったため、ジャッジ3名が9-9とした。

最終回、若林がサークリングしながら右ジャブと右ローを繰り出す。飛び込んだ高島がケージに押し込んでいった。右腕を差し上げた高島に対し、若林は脱力で体を預けている。右腕を差し入れた若林は体勢を入れ替えると、小外掛けでテイクダウンを奪う。

パスされるもハーフガードに戻した高島を、若林が立たせない。右腕を枕にして、高島の左足を四の字でロックしている。高島が上半身を起こすと、若林がボディロックに切り替えてトップをキープする。ケージに背中を着けている高島の左足を抑え、さらに両足を抑えにかかる。苦しい表情を浮かべる高島は、立ち上がったところでバックに回られてしまう。若林はバックコントロールからシングルバックへ。そのまま右のパンチを連打して、試合終了のホーンを聞いた。

ジャッジは3者とも29-27をつけ、若林が判定勝ちを収めた。次は空位のストロー級KOP決定戦か。

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