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【ONE FF68】パンクラス・ストロー級1位の若林耕平が、中国の14勝2敗=サンランフーシーと対戦!!

【写真】もう4時間弱で大会が始まる(C)ONE

28日(金・現地時間)、タイはバンコクのルンピニー・スタジアムで開催されるONE Friday Fights 68で唯一組まれたMMAマッチに日本から若林耕平が出場し、中国のサンランフーシーと対戦する。
Text by Manabu Takashima

若林はキャリア7勝1敗1分、2018年1月にGladiatorでデビューし、関西系の修斗~Grachan(×Gladiator)、DEEP大阪大会からパンクラスに転じて3連勝、今もストロー級1位にランクされている。


パンクラスのストロー級は4月に黒澤亮平が暫定王座に就いているが、その黒澤自身はリトルと暫定王座決定戦が決まった際に「1位が腑抜けなんで仕方ないんですけど(中略)、この試合で勝った方が正規王者」という発言をしている。

その1位こそ若林だったわけだが、若林自身は2月の大阪大会で高島俊哉に判定勝ちを収めており、その試合に前には「正直、このマッチメイクはメッチャ悔しいです。僕はパンクラスでトップランカー2人に勝っています。しかも宮澤雄大選手はパンクラスで王座挑戦経験があり、去年はネクサスのチャンピオンになりました。八田選手は元ZST王者ですよね。それとパンクラスに出る前にDEEP大阪大会で勝った吉村友菊選手も元グラジ王者です。そういった選手たちに勝っていることを、もっと評価してほしいなっていう気持ちはあります。でも、その評価も含めて自分の実力やから。次の試合で評価を変えたいです」とMMAPLANETのインタビューで話していた。

選手にはそれぞれ自負、そして思惑や将来への展望がある。またプロモーションにも、それぞれの事情が存在している。そしてファンは一切、そのような事情に関係なく考えられるなかで最上のカードを望む。

パンクラスを見続けているMMAファンにとっては、この流れで黒澤×若林の正規王座戦が見たかったというのは絶対だろう。実際、7月大会で両者の対戦の方向でプロモーションサイドも動いていたという話も入って来ていた。

その結果ということではないが、パンクラスとの話し合いを経て──若林はONE FFを選択した。29歳、ストロー級世界最高峰=ONE本戦に通じる道が開けるのであればそのチャンスをモノにしたいと思うのは当然のことだろう。今夜、若林が対戦するサンランフーシーはキャリア14勝2敗、今や右肩上りの勢いを持つC-MMAの国内メジャー=WLFの暫定ストロー級王者だったファイターだ。

若林とONE FFの契約内容がどうなっているのか不明だが、基本はマッチング期間付きのワンマッチ契約だ。ONE FFで勝利してから他のプロモーションで戦うファイターも存在しているし、本戦とマルチイヤー契約を結ぶ選手もいる。

ここで若林のキャリアアップに必要なのは勝利であるのは当然として、日本のファンに「黒澤とやっても勝てる」という印象を残すこと。ファイターは強さが売りの商売だ。事実はどうであれ、逃げたという印象は若林のキャリアに不必要。今夜、サンランフーシーを相手に結果と内容で──強さを見せつけることができるか。もう4時間後には、若林の将来を左右する試合が始まる。

■視聴方法(予定)
6 月28日(金)
午後9時15分~ U-NEXT

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