エドガー、判定結果に怒りを露わ。岡見快勝も光岡は無念の敗戦
2012年8月11日(土・現地時間)、コロラド州デンバーのペプシ・センターでは、UFC150「Henderson vs. Edgar II」が開催された。
メインイベントは、今年の2月26日にさいたまスーパーアリーナで行われたUFC JAPAN=UFC144「Edgar vs Henderson」より、王者と挑戦者を入れ替えての再戦となるUFC世界ライト級選手権試合、ベンソン・ヘンダーソン×フランク・エドガーの一戦だ。
前回の対戦同様、拮抗した展開となったメインは、初回からベン・ヘンがローでエドガーのバランスを崩し、テイクダウン狙いをギロチンで切り返すなど試合を優勢に進める。だが、エドガーも2Rにはパンチを放つベン・ヘンから右ストレートでダウンを奪い、すぐさまラウンドを取り戻す。後半はテイクダウンに成功したエドガーががぶりからギロチンを狙い、対するベン・ヘンもグラウンド状態から変則的な蹴りをみせるなど、見せ場を作ったが、両者決定機のないまま試合はタイムアップを迎えた。
1Rは王者、3Rは微妙、2Rと4Rはエドガー、5Rもエドガーがスピードと距離で自分のリズムで戦っていたように見えたが……、ジャッジのスコアは、スプリットでベン・ヘンの勝利を支持。敗れたエドガーは、キャップを投げ捨て怒りを露わにしている。
セミファイナルのライト級戦、ドナルド・セラーニ×メルビン・ギラードの一戦では、セラーニのパンチにギラードが左のフックをあわせてダウンを奪うと、パンチ&ヒザ蹴りで一気呵成に攻めたてた。それでも、これを凌いだセラーニは、左ハイキックでギラードの頭部を打ち抜くと、足元がおぼつかなくなったギラードにとどめのパンチを叩き込み、大逆転のKO勝利を挙げた。
また、アンデウソン・シウバの持つミドル級王座挑戦に続き、再起の一戦もティム・ブーシュに敗れ、後がない状態でバディ・ロバーツ戦を迎えた岡見勇信は、初回からバックを制し、バックマウントから相手の側頭部にパンチを叩き込むなど、自分のペースで試合を進めると、2Rも同様の展開となり、2R3分TKOで21カ月ぶりの勝利。試合後はケージに登って喜びを爆発させた。
第一試合に出場した光岡映二は、ともにフェザー級初戦となるニック・レンツと対戦するも、開始から打撃、組み合いで後手に回る苦しい展開に。前方へのスラムでテイクダウンを許し、両足フックをされるとパウンドの連打に沈んだ。
第10試合 UFC世界ライト級選手権試合/5分5R | ||
[王者]
○ベンソン・ヘンダーソン (米国) |
5R終了
判定 |
[挑戦者]
フランク・エドガー× (米国) |
第9試合 ライト級/5分3R | ||
○ドナルド・セラーニ
(米国) |
1R1分16秒
KO |
メルビン・ギラード×
(米国) |
第8試合 ミドル級/5分3R | ||
○ジェイク・シールズ
(米国) |
3R終了
判定 |
エド・ハーマン×
(米国) |
第7試合 ミドル級/5分3R | ||
○岡見勇信
(日本) |
2R3分05秒
TKO |
バディ・ロバーツ×
(米国) |
第6試合 フェザー級/5分3R | ||
○マックス・ホロウェイ
(米国) |
2R4分49秒
TKO |
ジャスティン・ローレンス×
(米国) |
第5試合 フェザー級/5分3R | ||
○デニス・ベルムデス
(米国) |
1R4分43秒
ギロチンチョーク |
トミー・ハイデン×
(米国) |
第4試合 ミドル級/5分3R | ||
○マイケル・カイパー
(オランダ) |
2R2分16秒
TKO |
ジャレッド・ハマン×
(米国) |
第3試合 バンタム級/5分3R | ||
○エリック・ペレス
(メキシコ) |
1R0分17秒
TKO |
ケン・ストーン×
(米国) |
第2試合 バンタム級/5分3R | ||
○チコ・カムス
(米国) |
3R終了
判定 |
ダスティン・ペイグ×
(米国) |
第1試合 フェザー級/5分3R | ||
○ニック・レンツ
(米国) |
1R3分45秒
TKO |
光岡映二×
(日本) |