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【UFC150】ベン・ヘンがエドガーとの接戦に勝利して王座防衛

<UFC世界ライト級選手権試合/5分5R>
[王者]ベンソン・ヘンダーソン(米国)
Def.判定2-1:46-49、48-47、48-47
[挑戦者]フランク・エドガー(米国)

互いに視線を逸らさず、タッチグローブした両者。ベン・ヘンが右ジャブを伸ばし、エドガーが右ハイを見せる。エドガーは右を伸ばすが、あまり動きは多くない。エドガーの蹴りが急所に入るが、試合はそのまま続行される。右ローでエドガーのバランスを崩したベン・ヘン。挑戦者の動きが、徐々に小刻みになってくる。それでも前足を狙い、王者のローがヒット。エドガーも右を打ち込んでいく。

続くローキックでバランスを崩しながらも、キャッチしてテイクダウンを狙ったエドガーだが、ベン・ヘンも反応しスタンドへ戻る。素早い左ジャブから右ローは放った王者、エドガーはこれをかわし右を放っていく。左へ回りながら、エドガーが時折りスイッチを見せる。そのエドガーが距離を詰めると、ボディにヒザを入れたベン・ヘン。ベン・ヘンもスイッチから右を見せるが、ここはエドガーが組みついてテイクダウンへ。

ベン・ヘンはギロチンで絞めるが、エドガーが腰を上げて耐え切り初回が終わった。ローでバランスを崩させ、テイクダウン狙いもギロチンで切り返した王者のラウンドとなったか。

2R、再びオーソに構えたベン・ヘンが、思切り右アウトローを蹴り込む。サウスポーに戻したところで、エドガーが距離を詰めて細かいパンチ、テイクダウンのフェイトから蹴りを伸ばすと、左ミドルをキャッチしてパンチを返していく。

オーソに構えることが多くなった王者、サウスポーに戻すとテコンドーのような構えから踵落としを繰り出す。と、オーソになった王者は案の上、右ローを放つがエドガーもキャッチに。直後のパンチの応酬では、右アッパー、そしてフックを繰り出したベン・ヘンから、エドガーが右ストレートでダウンを奪う。懸命に組みつく王者に対し、がぶりからチークを見せたエドガーは、起き上がってきたところでヒザ蹴りから、前に崩していく。左手をマットについて、ヒザ蹴りを放てない態勢になるベン・ヘンだが、エドガーは執拗にがぶり続ける。

手首を掴み、立ち上がったベン・ヘンは前蹴りからショートフックへ。距離を取り直したエドガーに組みつくも、ここもがぶられる。再び手を着いた王者にパンチを入れた挑戦者、最後に右ミドルを受けたが、このラウンドはエドガーが取った。

3R、いきなりハイを見せたベン・ヘンはスイッチを入れながら、蹴りではなくパンチを見せる。サウスポー主体になった王者、エドガーは右ミドルを見せる。スイッチから右ハイを繰り出す王者、左で前に出るも挑戦者の右のカウンターが待ち受けている。ややペースを落としたエドガーは、左ジャブの連打から右を伸ばし、ボディにつなげる。

左アウトサイドローから、左フックにつないだエドガーは、ベン・ヘンの蹴り足をキャッチするがテイクダウンには至らない。このキャッチを繰り返すと、ダメージが蓄積しそうだ。再びテコンドーのスタンスからサイドキックを見せる王者に、エドガーはローを蹴り込む。残り10秒、大きな右フックを放ったベン・ヘンだが、非常に拮抗しどちらについたか分からない3Rだった。

4R開始早々、右ストレートからテイクダウンに出たエドガーだが、固執せず距離を取る。右ローを蹴った王者、エドガーもローを返す。と、残り3分30秒でエドガーがテイクダウンを奪取。離れた距離で蹴り上げを見せた王者が立ち上がるところで、エドガーは再びがぶりからギロチンへ。そのままボディにヒザを蹴り込むと、ギロチンを解いて距離を取り直す。

ベン・ヘンの左ストレートをヘッドスリップでかわすエドガー、挑戦者の距離か。その距離を詰めて、ボディを受けながらもショートのジャブを連打する王者だが、エドガーも左ジャブから右を伸ばしていく。ベン・ヘンがオーソに構えると、ローで前蹴りを入れたエドガー。ベン・ヘンはサウスポーに戻し、左ミドルへ。キャッチしてきたエドガーにパンチを入れ、距離をとると両手を広げて挑発する。そこに右をヒットさせたエドガー、このラウンドも挑戦者のものか。

最終回、王者の左ジャブの連打に踏み込んで右ストレートをヒットさせたエドガー。続いて足払いで尻餅をつかせる。さらに右ボディから右フックを打ち込んだ挑戦者が、パンチから右ローにつなげる。フランキー・コールが起こるなか、エドガーは警戒にジャブから前に出る。パンチは額で受けるエドガーのスピードが、明らかに王者を苦しめる展開だ。

ベン・ヘンのパンチを殆ど被弾しないエドガーだが、残り2分で左ジャブを受ける。ベン・ヘンのアッパーは空を切り、前に出てきたところでパンチを放ったエドガーがスッと距離を取り直す。と、左ローから右ローで王者のバランスを崩したエドガーは、ミドルを前に出て潰す。残り1分、ベン・ヘンの左フックがヒット。エドガーは右ストレートを当て返す。ハイをバランスを崩したエドガーが立ち上がるところに、ベン・ヘンの蹴りがその顔面をかすめる。

試合はこのままタイムアップを迎えた。1Rは王者、3Rは微妙、2Rと4Rはエドガー、5Rもエドガーがスピードと距離で自分のリズムで戦っていたように見えたが……。ジャッジのスコアは、最初の1人が49-46でエドガー、残る2人が48-47でベン・ヘンを支持。ベルトはスプリットで判定勝ちを収めたベン・ヘンの腰に巻かれた。

裁定が下った瞬間、キャップを投げ捨て怒りを露わにしたエドガーは、ジョー・ローガンにポイントを取っていたと思ったかと尋ねられ、「取っていた」という言葉を2度繰り返した。

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